抜群の制球力・北別府学投手
北別府学投手は、1970年代から80年代にかけて広島東洋カープのエースを務め、その抜群の制球力から「精密機械」と称されるほどの実力を野球界に見せつけた。投手としてのタイトルも数々獲得し、チームを優勝に導くなど、その存在感は圧倒的なものだった。
最高球速は目立つほど速くはなかったが、それでもエースになれるということを証明したという意味でも、北別府投手の残した功績は大きなものであるといえるだろう。
Photo by Sean Pavone/Shutterstock.com
2016年悲願のセントラル・リーグ優勝に輝いた広島東洋カープの名投手について知りたいとは思わないだろうか。 本稿では、広島東洋カープの名投手について説明する。
北別府学投手は、1970年代から80年代にかけて広島東洋カープのエースを務め、その抜群の制球力から「精密機械」と称されるほどの実力を野球界に見せつけた。投手としてのタイトルも数々獲得し、チームを優勝に導くなど、その存在感は圧倒的なものだった。
最高球速は目立つほど速くはなかったが、それでもエースになれるということを証明したという意味でも、北別府投手の残した功績は大きなものであるといえるだろう。
残念ながら32歳の若さで亡くなってしまった津田恒美投手は、入団から先発として投げてきたが、抑え投手に転向するとその実力を開花させ、多くのピンチを救ってきた。特に読売ジャイアンツの原辰徳前監督との戦いは、多くの野球ファンの注目を集めるものだったのだ。
今後の躍進が期待されていた時期に脳腫瘍が発覚し、引退を余儀なくされてしまったが、それでも復帰を目指して最後までトレーニングを続けてきた津田投手の姿は、現在のカープファンにも強く焼き付いている。
佐々岡真司投手は、入団してからキレのあるカーブを武器にすぐに主戦投手になった。
彼の残した100勝100セーブの大偉業は、裏を返せばチーム事情ゆえに自分の持ち場を常に移され続けたという意味でもあるが、佐々岡投手はカープのために先発であっても抑えであってもしっかりと役割をこなして活躍を続けていったのだ。
現在は現役時代を全うしたカープの投手コーチを務めていて、自身の後継者となる投手を育成する日々を送っている。
次は、昨年からカープを離れてロサンゼルス・ドジャースに所属している前田健太投手だ。
PL学園時代から桑田2世と称され、大きな期待を受けていた前田投手は、すぐに主戦投手となり、4年目には投手タイトルを総なめにするなど、メジャーに移籍した黒田博樹投手の後継エースとしてその枠に収まった。
現在ではドジャースの先発投手として活躍しているが、チームメイトのメジャー最強投手クレイントン・カーショー投手に負けない投球をしてほしい。
最後は現在のカープのエース、黒田博樹投手だ。
高校時代は目立った活躍をしていなかったが、大卒後カープに入団すると長年の低迷期を支え続けた。FA権取得後には多くの球団の誘いが確実視されたが、残留を決定し、メジャー移籍後も10億円以上の年俸を蹴って復帰するなど、カープを愛する気持ちは誰よりも大きなものと言えるだろう。
今シーズンは大きな区切りとなる通算200勝を達成したが、今後の黒田投手の活躍と動向から目が離せない。
黒田投手の後継エースだった前田投手のメジャー移籍によって代わりにエースになったのが黒田投手というのが、また面白いものだ。