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名選手の隠れた宝庫、千葉ロッテマリーンズの名バッター6人

2016 11/10 19:16
>バッターⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

特徴的な応援スタイルや、毎年恒例になった交流戦挑発ポスターなどでおなじみだが、どんな名選手がいるか知りたい方も多いのではないだろうか。 今年、千葉移転25周年を迎えた節目に、6人の名バッターを紹介する。

幕張のファンタジスタ、初芝清選手

千葉ロッテがまだロッテオリオンズと呼ばれていた頃から主軸だった選手だが、いつもとんでもないことが話題になっていた。たとえば「理髪店で店主にブリーチを勧められ、知らずにやってもらった」「サードフライが上がると、おぼつかない足取りで取りに行く姿で笑いと悲鳴が上がる」などだ。
しかし、勝負強い打撃とここぞという場面で魅せる神がかり的なプレーで、ファンの記憶に残る選手だった。特に、現役引退を表明していた2005年のソフトバンクホークスとのプレーオフ第5戦、8回表に打ったボテボテのゴロがショートとサードの交錯によって内野安打となり、その後の逆転劇を引き寄せたシーンは、今でも語り草になっている。

初芝清選手と双璧を担った、堀幸一選手

前述の初芝選手と共に、低迷期から千葉ロッテを支えてきたのが堀幸一選手だ。走攻守の三拍子そろい、主にセカンドだったが、外野やサード・ショートも守れるユーティリティープレイヤーだった。
器用さもありつつ、4番を打つだけの長打力もあったため、ボビー・バレンタイン監督がメジャーに連れて帰りたいと嘆いたほどだった。実際、堀選手がFA権を取得した際、当時ニューヨークメッツを指揮していた監督からオファーがきたほどだったが、これは実現しなかった。 2010年に戦力外通告となり、トライアウト後に引退を表明した。

幕張のスピードスター、西岡剛選手

2002年にドラフト1位で入団した西岡剛選手は、元々右打ちだったが、2年目に足を生かすためにスイッチヒッターに挑戦。翌年にはレギュラーに定着し、盗塁王を獲得した。 その後は、右の長打力と左のミート力、俊足を武器に、主力として活躍した。特に足の速さは当時のチームでは一番で、オフの六本木でタクシーの無賃乗車客を捕まえるほどだった。
2010年にはスイッチヒッターとして初めての200本安打を記録し、4人目の首位打者となった。その年にポスティングシステムによってメジャーリーグに移籍し、現在は阪神タイガースに所属している。

右の代打の切り札、井口資仁選手

井口資仁選手は、2009年にメジャーリーグから復帰し、現在はファーストか代打の切り札として活躍している。 1996年に福岡ダイエーホークスに逆指名で入団。もともとはショートで、2000年頃までは層の厚さのため下位打線を打っていた。2001年にセカンドへコンバート後、30本塁打・44盗塁を記録してレギュラーに定着。2005年にメジャーリーグ移籍後は、ワールドシリーズ制覇などに貢献していた。
2013年に守備の負担軽減を兼ねてファーストにコンバートされると、打撃が復活し、7月26日には日米通算2000本安打を達成した。現在も、勝負強い打撃と選球眼は他球団の脅威だ。

幕張の安打製造機、福浦和也選手

1993年にドラフト7位で入団した時、福浦和也選手は投手だった。しかし、半年で肩を3回も壊し、当時2軍の打撃コーチだった山本功児氏に見出されて打者に転向した。 1997年に振り子打法で1軍デビューすると、すぐにファーストのレギュラーに定着。一時期、チーム事情から外野を守ることもあったが、2001年には戻って首位打者を獲得した。
意外と足は速くないが、「幕張の安打製造機」として、シュアで勝負強い打撃が魅力だ。ファンの人気も高く、応援歌は色々な意味で他球団を圧倒している。そろそろ届きそうな2000安打の行方にも注目だ。

独立リーグの星、角中勝也選手

2006年のドラフト会議で、初めて独立リーグ出身者が7位で指名された。それが、当時高知ファイティングドッグスにいた角中勝也選手だった。
重心の低いコンパクトな構えからの、巧みなバットコントロールを評価され、2012年4月に1軍に昇格した後は、チーム序盤の勢いを牽引し、独立リーグ出身者としては初のオールスター出場と首位打者を達成した。 走塁は俊足かつ状況判断に優れ、1塁走者の際に2塁打でほぼ100%生還できるともいわれている。肩も強肩と評価されており、正に走攻守三拍子そろった、今後も注目の選手だ。

まとめ

現役の選手達は、これからも楽しみな選手ばかりだ。企画ネタ以上にワクワクさせる、千葉ロッテマリーンズの選手たちの活躍が楽しみだ。