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歴代の3大ホームランバッター!「東京ヤクルトスワローズ編」

2016 11/10 19:16
野球
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ⒸSPAIA

ファンも大いに盛り上がり、その一撃で試合が決まることもある"ホームラン"。 今回は、ホームランに焦点を当て、東京ヤクルトスワローズで活躍したホームランバッター3名を紹介する。

「ブンブン丸」池山隆寛

池山隆寛は、常にフルスイングを信条とし、バットを思い切り振り回すことから「ブンブン丸」の愛称で親しまれていた。
高校卒業後、ヤクルトからドラフト2位指名を受けて入団したが、数年間はあまり出場機会に恵まれなかった。
1987年、4年目のシーズンに127試合に出場する。さらに翌年にはシーズン31本塁打を放った。遊撃手でありながらも、1990年シーズンには3割30本を記録する。これは遊撃手で史上初の快挙だった。 引退後は、ヤクルトの打撃コーチ、二軍の野手総合コーチなどを経て、現在は駿河大学の客員教授を務めている。

「小さな大打者」若松勉

若松勉は、純粋なホームランバッターではないかもしれない。しかし、168cmというプロ野球選手としてはかなり小柄な選手でありながら、東京ヤクルトスワローズ歴代3位となる通算220本塁打を放っている。また、通算打率も3割を超えていることなどから(通算打率.319は歴代2位となる記録)、「小さな大打者」と呼ばれた。
プロ入り1年目から、規定打席には到達しなかったものの、打率3割を記録している。このシーズンの打率3割は長嶋茂雄だけだった。巧みなバットコントロールでヒットを量産し、1977年には打率.358を記録し、首位打者のタイトルを獲得している。また、三振が非常に少ないことも特徴のひとつだった。
引退後もヤクルトに携わり続け、打撃コーチ、二軍監督、一軍監督などを務めた。

「シーズン60本」ウラディミール・バレンティン

バレンティンはプロ野球界で活躍する現役の選手だ。通算本塁打数では2015年シーズン終了時点で154本と、突出して多いわけではないが、2013年シーズンにはプロ野球記録となるシーズン60本塁打を記録している。
ヤクルトには2010年に入団した。現在の豪快なバッティングとは裏腹に、入団当時は強肩であることや、戦況、状況に応じたバッティングができるというところが評価されていた。しかし、2011年には31本塁打を記録して本塁打王のタイトルを獲得し、2013年シーズンには前述した通り、シーズン60本塁打を記録した。王貞治が1964年に55本塁打を記録し、タフィ・ローズ、アレックス・カブレラも55本で並びはしたが、半世紀以上抜かれることのなかった記録をバレンティンは抜き、さらに5本塁打を積み上げたのだ。
現在も本塁打を量産中で、また新たな記録を生み出してくれるのか期待したい。

まとめ

シーズン55本塁打。半世紀もの間抜かれることのなかった記録だったが、バレンティンによって更新された。 しかし、半世紀という長い間、更新されていなかったことが、記録の偉大さの証明ではないだろうか。 これからもプロ野球から目が離せそうもない。