「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

ユニフォームで語る球団史~福岡ソフトバンクホークス編

2016 10/24 19:31
野球ボール,ⒸShutterstock.com
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

ユニフォームの変容に球団の歴史あり。ホークスの歴史を知りたい新規ファンはもちろん、長年のホークスファンも今一度ユニフォームを振り返ってみるのはどうだろうか? これまでにホークスが着用した歴代ユニフォームを紹介する。

【南海ホークス時代】1947?1988年のユニフォーム

1938年に南海鉄道を親会社とする「南海軍」が結成され、その後何度か改称を繰り返し、1947年に現在の福岡ソフトバンクホークスまで続く「ホークス」の名がついた「南海ホークス」が誕生する。 南海ホークスのチームカラーといえば深い緑色。ユニフォームは無地を基調とし、黄金時代の象徴でもある深緑色を取り入れたシンプルなデザインとなっている。
また、どの時代も変わらず胸に「HAWKS」のロゴが入っているのが特徴だ。時代によってはアンダーシャツにも緑色を取り入れ、南海=深緑のイメージを築き上げた。

【ダイエーホークス時代】1989?2004年のユニフォーム

1988年、南海は不採算となっていた球団を小売企業のダイエーに売却。福岡ソフトバンクホークスの前身となる「福岡ダイエーホークス」の誕生となる。 本拠地も大阪から福岡に移転。それに伴い、ユニフォームもダイエーのイメージカラーであるオレンジを使用したものに一新された。特にこの時代は鷹をイメージしたユニークなデザインのヘルメットが有名で、通称「ガッチャマンヘルメット」と呼ばれている。
1993年には福岡県内での本拠地移転をきっかけに、ユニフォームも縦縞から無地にリニューアル。胸には「HAWKS」のロゴがなくなり「FDH(福岡ダイエーホークスの略)」のみのシンプルなデザインとなった。

【ソフトバンクホークス時代】2005年以降のユニフォーム

2004年、経営の再建を目指していたダイエーが自主再建を断念。それに伴い球団はIT企業のソフトバンクに売却され、現在の「福岡ソフトバンクホークス」の誕生となった。
一新されたユニフォームは、カラーリングをソフトバンク社のイメージカラーであるレボリューション・イエローに変更。真っ白なユニフォームの両袖に同社のシンボルである2本の太線が入る、極めてシンプルなデザインとなっている。また、フロント面には胸の「HAWKS」ロゴが復活。代わりに胸番号が廃止されている。 2005年以降はユニフォームに大きな変化はないが、帽子のツバの色が変わるなどのマイナーチェンジは繰り返されている。

【番外編】2004年?鷹の祭典ユニフォーム

2004年以降、福岡ソフトバンクホークスでは「鷹の祭典」と呼ばれるイベントを開催している。イベントの目玉は入場者全員に配られるユニフォームのプレゼント。毎年変わるデザインのユニフォームを集めるのもファンの楽しみのひとつとなっている。
イベント開催当初はユニフォームのデザイン自体も変えていたものの、2010年以降は基本のデザインを基調にカラーリングを変更するのみに。これにはオーナーである孫正義さんの「ユニフォームを頻繁に変えるようなチームは弱い」という考えが影響しているのかもしれない。

まとめ

ユニフォームの移り変わりは、今日の福岡ソフトバンクホークスを築き上げた歴史の証。 最近ではイベントで過去のユニフォームが復刻されることも増え、以前より身近に感じることも多くなったのではと感じる。 ユニフォームをきっかけにホークスの過去を遡り、これまでの軌跡をたどってみれば、試合もより楽しむことができるかもしれない。