創設期のユニフォーム
中日ドラゴンズは80年の長い歴史を持つだけあって、ユニフォームも多くの変遷をたどっていることで知られている。創設期は他のプロ野球チームと同様にシンプルなデザインとなっているが、筆記体で書かれているドラゴンズのフォントデザインは、これ以降も使用されていくことになる。
デザイン自体の変更は多いものの、その中でも伝統を重んじているという姿勢が感じられる。変えるところは変え、残すところは残すというのが、中日ドラゴンズのユニフォームの最大の特徴なのかもしれない。
Ⓒゲッティイメージズ
長きにわたる歴史を誇るプロ野球チームのひとつである中日ドラゴンズのユニフォームについて知りたい人も多いと思う。 本稿では、中日ドラゴンズの歴代ユニフォームについて説明する。
中日ドラゴンズは80年の長い歴史を持つだけあって、ユニフォームも多くの変遷をたどっていることで知られている。創設期は他のプロ野球チームと同様にシンプルなデザインとなっているが、筆記体で書かれているドラゴンズのフォントデザインは、これ以降も使用されていくことになる。
デザイン自体の変更は多いものの、その中でも伝統を重んじているという姿勢が感じられる。変えるところは変え、残すところは残すというのが、中日ドラゴンズのユニフォームの最大の特徴なのかもしれない。
中日ドラゴンズの黄金期といえば、現在ゼネラルマネージャーを務めている落合博満氏が監督をしていた時代だろう。この頃は荒木雅博選手、井端弘和選手の鉄壁の二遊間コンビ、川上憲伸投手、吉見一起投手、浅尾拓也投手、岩瀬仁紀投手などの鉄壁の投手陣。そして、打線の中核を担った福留孝介選手、タイロン・ウッズ選手、森野将彦選手といった名選手が躍動していた。
このユニフォームを見ると、隆盛を誇った落合ドラゴンズを想起させるかもしれない。ドラゴンズファンは、またこのユニフォームの頃の強いドラゴンズを見たいと思っていることだろうから、落合氏のゼネラルマネージャーとしての手腕に大いに期待したい。
落合監督退任後の中日ドラゴンズは、このチームで現役生活を全うした高木守道監督がチームの監督に就任。それに加えてユニフォームも一新して、伝統の筆記体のドラゴンズを復活させた。
高木監督だけでなく、コーチ陣に関してもチームの生え抜き選手を多用して、ユニフォームとともにファンに寄り添うという姿勢をより明確にしていったのだ。
高木監督の就任1年目は2位、2年目は久々のBクラスとなる4位と優勝には届かなかったが、ドラゴンズ首脳陣とユニフォームは今でもファンの記憶に残っていることだろう。
現在の中日ドラゴンズのユニフォームは、伝統のフォントを残しながらも非常にシンプルなデザインをしていることが特徴になっている。
FAで移籍して以来、チームを長年支えてきた谷繁元信選手が現役を退いたことで、チームの新たな中心選手を望んでいるのではないかと思われる。
谷繁元信監督は若い選手を積極的に起用する采配が見られるので、このユニフォームが若く、そして力強い新生中日ドラゴンズの象徴となれば良い。
これからの中日ドラゴンズの復活と、次なる黄金時代の到来を多くのファンが期待していることだろう。
ドラゴンズは、今年2016年8月に80周年企画として歴代ユニフォーム20着の中から人気投票を行う「中日ドラゴンズ歴代ユニフォーム総選挙」を行い、話題となった。
栄えある第一位は、『2014?11年着用 ホームユニホーム 背番号3 立浪和義』、第二位は、『1974?80年着用 ホームユニホーム 背番号5 大島康徳』
第三位は、『2004?11年着用 ビジターユニホーム 背番号19 吉見一起』だった。やはり全盛期のユニフォームが人気だ!皆さんはどの時代のユニフォームが好みだろうか?
歴史も長く、ユニフォームの移り変わりも多い中日ドラゴンズだが、やはり強い時代のユニフォームはファンにも思い入れのある一枚として心に深く残るのかもしれない。 試合を見る際には、ユニフォームに注目してみるのも発見があって面白いかもしれない。