創設期は無地
阪神タイガースは、もともとは「大阪タイガース」というチーム名だったが、その頃のユニフォームは阪神タイガースの象徴ともいえる縦じまがないデザインだった。
この他にも、ユニフォームに縦書きで「阪神」の名前が刻まれたユニフォームなど、時代が進むごとに変遷していったのが創設期から数十年のユニフォームの特徴だった。最近プロ野球に興味を持った方は、阪神のユニフォームがまだ固まっていなかったことに驚くかもしれない。
Ⓒゲッティイメージズ
熱狂的なファンの声援を背に受けて戦い続ける阪神タイガースの歴代ユニフォームについて知りたい人も多いと思う。 本稿では、阪神タイガースの歴代ユニフォームについて説明する。
阪神タイガースは、もともとは「大阪タイガース」というチーム名だったが、その頃のユニフォームは阪神タイガースの象徴ともいえる縦じまがないデザインだった。
この他にも、ユニフォームに縦書きで「阪神」の名前が刻まれたユニフォームなど、時代が進むごとに変遷していったのが創設期から数十年のユニフォームの特徴だった。最近プロ野球に興味を持った方は、阪神のユニフォームがまだ固まっていなかったことに驚くかもしれない。
前述のような変遷を経て、縦じまのユニフォームが阪神タイガースの定番となった。
このユニフォームは、阪神の優勝の中でもかなりのインパクトを残した1985年のもので、白黒のシンプルなデザインが特徴的になっている。「バックスクリーン3連発」、「ランディ・バースの54本塁打」、「不動の4番掛布」、「1番打者で30本塁打の真弓」など、タイガースファンには忘れることができない記憶がこのユニフォームには詰まっている。
今でも阪神のユニフォームといえばこれをイメージする人も多いかもしれない。
その後の阪神タイガースのユニフォームは、ほとんど原型を変化させずにマイナーチェンジを行っているのが現状だ。そのマイナーチェンジで話題になるのは、やはり「黄色を入れるか入れないか」という点だ。
黄色は虎を表す象徴的な色だが、白と黒だけのシンプルな縦じまユニフォームにするのか、あるいは白黒に黄色を混ぜて虎のイメージを増幅させたユニフォームにするのかというのが分岐点になっているようだ。
タイガースファンはたくさんいるから、多くの意見があるだろうし、デザインする人は頭を悩ませているかもしれない。
前述のようにさまざまな変遷を遂げてきた阪神タイガースのユニフォームだが、象徴となっている縦じまはこれからも不変であると思われる。
現在は金本知憲監督のもと若手選手を重用する「超変革」の真っただ中のタイガースだが、これからの阪神を担う若手選手たちが伝統を重んじるユニフォームを着用して戦っているということが、面白みを感じさせる。
かつて「阪神タイガース」の名称が変わるかもしれないとファンを不安にさせたことがあったが、名前と縦じまは永久に継承して後世に残してもらいたい。
阪神タイガースのユニフォームの好みの分かれ目は、やはり黄色を入れるか否かだと思われる。
阪神ファンの方に投票でどっちがいいのか確認してみるのも面白いかもしれない。