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意外と知らない!?プロ野球球団マスコットの逸話

2016 10/11 18:34
カープ坊や,Shutterstock.com
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Photo by b-hide the scene/Shutterstock.com

プロ野球の球団の人気を影で支えるのは、球団マスコットです。試合よりも愛くるしい姿を見に球場を訪れるというファンもいるほどですが、人気マスコットのあまり知られていないエピソードについて紹介していきます。

自由過ぎるマスコット、中日のドアラには師匠がいた?

身長「アジアの頂点」cm、年齢「アルコールOK」などという理解不能なプロフィールをひっさげて活躍するのは、中日ドラゴンズのマスコット・ドアラ。竜がモチーフのシャオロン、パオロンと比べて軽快な動きを見せる一方、無表情のまま傍若無人なパフォーマンスを繰り広げる姿が「キモかわいい」と一躍大ブレークしました。
ドアラがそんなキャラへと変貌を遂げたのは、ドアラ一族の長である師匠・ゴールデンドアラの影響を受けたとされています。目玉が光り、全身が金ラメの風貌のゴールデンドアラは観客を沸かせる機敏な動きと笑いを伝授したことで、日本一寒いマスコットから日本一の人気マスコットへと進化しました。

広島の球団ロゴに映るカープ坊やの七変化?

広島東洋カープで古くから愛されているマスコットといえば「カープ坊や」。球団マスコットとしては最古参の1975年に誕生しましたが、この頃はまだマスコットを着ぐるみ化するという習慣がなく、他球団がマスコットを切り替えていくうちにカープ坊やだけが着ぐるみ化せず残りました。
ただ、カープ坊やはイラストとしてさまざまな形でデフォルメされており、球団OBの前田智徳氏が2007年に2000本安打を達成した記念企画として、前田氏の顔に似せたカープ坊のイラスト入りTシャツを発売。これが好評を得て他選手のバージョンもグッズとして発売されました。また、選手以外ではミュージシャンの奥田民生氏とのコラボ企画として「民生坊や」も登場するなど、多方面で利用されています。

DeNAの球団マスコットって、そういえば何という名前だったっけ?

横浜ベイスターズは2012年に親会社の変更に伴い、横浜DeNAベイスターズとなりました。以前のベイスターズの球団マスコットといえば、星型の顔をした「ホッシー」が有名でしたが、新しいマスコットの名前を知らないままでいたという方もいるのではないでしょうか。
DeNAベイスターズのマスコットは、DB.スターマンという名前です。ハムスターがモチーフとなっており、身長はボール5個分で体重はボール10個分ということですが、何のボールかは明かされていません。性格は太った見た目通り「食いしん坊」で、趣味は「食っちゃ寝」。13年からはヒロインとしてDB.キララが登場。キララに一目惚れしたスターマンとの恋の行方が気になります。

ソフトバンクに謎の新マスコット「ふうさん」登場

ソフトバンクの球団マスコットはハリーホークを始めとした「ホークファミリー」が有名ですが、2015年から新たなマスコットが仲間入りしました。その名も「ふうさん」。
ソフトバンクの勝利とともに放たれる白色風船がモチーフとされ、ホークファミリーのような正統派マスコットとは一線を画す奇抜な風貌は、登場とともに観客の度肝を抜き話題となりました。極端に頭でっかちなので一度転ぶと起き上がるのが困難な上、逆さまのまま動き出す行動も目を引き、キモかわいいと評判です。

12球団のマスコットで最も足が速いのは日本ハムのB・B?

2004年5月、かつてフジテレビで放送されていた人気番組「トリビアの泉」で、プロ野球球団マスコットに関する実験的な試みが行われました。それは「12球団一足が速いマスコットは誰か」。
群馬県の高崎競馬場で行われ、近鉄と西武以外の10球団が出場。ダートの直線100メートルを各マスコットが駆け抜けました。図体が大きいヤクルトの「つば九郎」がゲートにひっかかりスタートダッシュに遅れる中、快走を見せたのは日本ハムのB・B。足をとられるダートであるにもかかわらず、15秒9の好タイムで優勝しました。
10球団の参加ということで厳密には「日本一」ではないのですが、球団マスコットの運動能力の高さを改めて知る一幕となりました。

まとめ

プロ野球のマスコットは12球団それぞれが個性のあるキャラクターを展開していることがわかりました。12球団一足の速いマスコットは、楽天のクラッチや横浜はDB.スターマンに変わった今、どのように勢力図が変わっているのか気になりますね。

以上「意外と知らない!?プロ野球球団マスコットの逸話」でした。