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神の領域?NPB通算200勝は達成可能なのか


NPB200勝 プロ野球 画像

Photo by Mike Flippo/Shutterstock.com

2016年の日本プロ野球(NPB)は2000本安打の達成ラッシュに沸いているが、その一方でメジャーを経験せず純粋にNPBだけで200勝を達成できる投手は登場しそうにない。そんなNPB200勝投手になる難しさについて紹介していく。

2000本安打到達者はたくさん出るのに、NPB200勝は出にくい?

2016年シーズンでは7月現在、NPBだけで2000安打を達成した打者は広島の新井貴浩選手だ。阪神の福留孝介選手も2000安打は達成しているが、日米通算なのでここではカウントの対象外とする。今シーズンに達成できる可能性が最も高い選手は中日の荒木雅博選手だろう。
2016年は2000本安打到達者がこれだけそろい踏みなのに対して、NPB通算で200勝を達成できそうなのは残念ながら存在しない。広島の黒田博樹選手も、メジャーでの戦績はカウントしないと純粋なNPB200勝投手とは言えない。
ただし、よりレベルの高いメジャーとNPBでの1勝の重みは違うので、日米通算200勝はより価値が高いと見る向きもある。

最後のNPB通算200勝投手は山本昌?

2016年7月現在、最後のNPB通算200勝投手は中日で活躍した山本昌選手だ(2015シーズンで引退)。50歳まで現役生活を続けて通算219勝を挙げた活躍は、レジェンドの名にふさわしいものだが、NPB200勝に到達した08年には42歳11カ月になっており史上最年長記録となっている。
高卒新人の5年目でプロ初勝利を挙げたという遅咲きの事情もあるが、84年のプロ登録から200勝するのに24年もかかった。ここから16年まで8年近く一人もNPB200勝が現れていない。

田中将大の2013年シーズンを8年以上維持すると200勝投手に?

200勝を達成するのがどれほど難しいのかを示す計算として、入団したての高卒新人(18歳)が10勝を挙げて、そのペースを崩さずに毎年10勝を重ね続けたと仮定しても20年もかかるのだ。プロ野球におけるシーズンの2桁勝利は一つの目安となるため、それなりの価値があると考えても良いのだろうが、それを20年間続けるのは至難の技だろう。
2013年まで楽天に在籍していた田中将大選手は同年に24勝0敗1Sという金字塔を打ち立てたが、選手にも好不調の波があるのでこのペースを8年以上維持するのもほぼ不可能と言える。

1990年以降でのNPB通算200勝はたった3人

山本昌選手はNPB史上24人目の200勝投手となったが、2000年代でNPB200勝を達成したのは西武時代の工藤公康投手(現・ソフトバンク監督)だった。さらに遡って1990年代となると北別府学投手の1人だけだ。
近年のプロ野球がなぜ、ここまで200勝投手が出にくくなったかというと、昔に比べて登板回数が激減したことや、バッティング技術の向上によって打者を打ち取るのが昔よりも難しくなったという事情がある。NPBにおけるシーズン最多勝は1961年、西鉄の稲尾和久選手(42勝14敗)だが、この頃は重要な局面ではエースが連投を重ねる習慣があったためだ。
2016年シーズンは計143試合が開催されるから、「肩は消耗品」と言われる時代に約3試合に1回のペースで登板を続けるのはあり得ない話だ。

まとめ

実力のあるプロ野球選手はメジャーに挑戦するのが当たり前となった時代。日米通算200勝であれば達成できる可能性を秘めた選手は多いのだが、NPB一筋で200勝を達成するのは、メジャーよりも強いNPBへの愛も必要なのかもしれない。

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