日本人最初のマダックスは大家友和
現地8月18日(日本時間8月19日)、菊池雄星(マリナーズ)がブルージェイズ戦でMLB移籍後初完封を飾った。被安打はわずかに2本、奪三振8個と完ぺきに近い内容で勝利。球数は「96球」と省エネでもあった。
MLBでは、100球未満での完封勝利を通算355勝の大投手であるグレッグ・マダックスにちなんで「マダックス」と呼ぶ。過去に、大家友和(2005年/ブリュワーズ)、黒田博樹(2008年/ドジャース)、田中将大(2017年/ヤンキース)の3人の日本人投手が達成しており、今回の菊池で4人目。
日本人で最初にマダックスを達成した大家は、1999年のメジャーデビューから7年目のシーズン途中にナショナルズからブリュワーズへと移籍。初登板となった6月14日(同15日)のデビルレイズ戦では、初回から好投を続けスコアボードに「0」を刻み続けた。9安打を浴び、決して盤石な投球内容とはいえなかったが、結果的には98球で無四球完封勝利を達成。大家にとってNPBも含めた野球人生で唯一の完封勝利が、記念すべき日本人メジャーリーガー初のマダックスとなったのだ。
ちなみに、対戦相手のデビルレイズには、7番指名打者にジョニー・ゴームズ(元・楽天)、先発のティム・コーコラン(元・横浜)、2番手で登板したケーシー・フォッサム(元・阪神)と、後に日本でプレーすることとなる3選手が出場していた。