「ヤギの呪い」によって70年間優勝がないカブス
“いつものようにカブスファンのビリーが、ヤギのマーフィーと一緒に観戦に出かけた。ところが、マーフィーの臭いを理由に突如入場を拒否されてしまった。これまでは問題なくマーフィーと共に入場できていたのに……。
これに激怒したビリーは「このリグレー・フィールドで二度とワールドシリーズがプレーされる事はないだろう!」と言い放ち、球場を去った。”
これは、地元ファンの間では有名な「ヤギの呪い」の話。ビリーの言葉通り、1945年のワールドシリーズ進出以来2015年までの70年間ずっと進出を果たせていないカブス。本当に「呪い」になってしまった。
2003年に優勝のビッグチャンス到来も、悲劇が……
「ヤギの呪い」から45年目経った2003年、主砲サミー・ソーサーを筆頭に14年ぶり(1989年以来)の地区優勝を果たしたカブス。勢いそのままにリーグチャンピオンシップまで進み、マーリンズを相手に3勝2敗とワールドシリーズにも王手をかけた。
しかし、第6戦目にして8回で3-0。ワールドシリーズまであと少しというところで悲劇が。マーリンズの三塁側フライをカブスファンが手を伸ばしキャッチしようとしたため、取り損なってしまったのだ。そのままマーリンズの流れになり、8点を奪われ大逆転負け。またしても進出を逃してしまった。
2015年、若い力を取り入れ優勝へ!
2003年の苦い思い出から12年が経ち、ジェイク・アリエタやクリス・ブライアントなどを筆頭に着実に成長した2015年。ワールドシリーズの夢に向かって突き進んでいたカブスは、プレーオフに進出し、リーグチャンピオンシップまで駆け上がった。
だが、ニューヨークメッツに4連敗。夢を砕いたのはやはり「ヤギの呪い」だったのだろうか?
もしシカゴ・カブスが2016年優勝したら
現在、大補強をしているカブスは2016年の優勝有力候補に上がるほどの戦力が蓄えられている。
カージナルスからFAとなったジェイソン・ヘイワードと8年で1億8400万ドルの契約を交わした。ヘイワードはゴールドクラブ賞を3回受賞している守備の名手だ。他にも、ベン・ゾブリスト、ジョン・ラッキーといった選手も補強している。
ついに2016年、「ヤギの呪い」はとかれるかもしれない!