「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

大谷翔平所属のエンゼルスが新監督就任へ 起用法に影響は? 

2018 10/24 07:00勝田聡
ブラッド・オースマス監督Ⓒゲッティイメージズ
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

新監督決定、タイガースの元監督オースマス氏

19年にもわたり指揮を執っていたマイク・ソーシア監督が今シーズン限りで退任することが決まり、新監督は誰なのか注目されていたエンゼルス。10月21日(日本時間22日)、ブラッド・オースマス氏を監督として迎えることを発表した。

2014年から2017年までの4年間、デトロイト・タイガースの監督を務めたオースマス氏。監督初年度の2014年にはミゲル・カブレラ、マックス・シャーザー(現・ナショナルズ)、ジャスティン・バーランダー(現・アストロズ)らを擁し、地区優勝を果たした。ポストシーズンではディビジョンシリーズで敗退したが、監督1年目にしては上々の結果だったといえるだろう。

その後は、地区優勝を果たすことができず2017年シーズンで退任。今シーズンはエンゼルスのGM特別補佐の役割を担っていた。チームは変わったが2年ぶりにユニフォームを着ることとなったのだ。

タイガース監督時代の成績

ⒸSPAIA

現役時代は捕手として3度のゴールドグラブ賞を受賞

現役時代は主に捕手としてプレーしていたオースマス氏だが、オールスターゲームにも出場歴があるほどの一流選手だった。

メジャーデビューした1993年から18年間で、サンディエゴ・パドレス、デトロイト・タイガース、ヒューストン・アストロズ、ロサンゼルス・ドジャースと4球団で1971試合に出場し、打率.251、80本塁打、607打点の成績を残している。また、2001年、2002年、2006年には3度のゴールドグラブ賞を受賞し、守備面で優れた結果を残してきた。

現役時代の成績

ⒸSPAIA

引退後の2013年には、第3回ワールド・ベースボール・クラシックでイスラエル代表の監督を務めている。惜しくも予選敗退となり本戦への出場は叶わなかったが、国際舞台の経験があるのはひとつの強みとなりそうだ。

大谷の二刀流はどうなる?

来シーズンからはオースマス氏が指揮を執るエンゼルスで最も気になる事は、大谷の起用法だ。1年目のシーズンを二刀流としてスタートさせた大谷だが、右肘の故障もあり半ばからは野手一本に専念することに。

年間を通すと、ほとんどが指名打者での出場だった。シーズン終了後、右肘にメスを入れたことで来シーズンのプレーは野手のみというのが既定路線。投手としての復帰予定は2020年頃と言われている。

今シーズンまで指揮を執ったソーシア監督は、投手と野手の二刀流でプレーさせる方針を元に大谷の起用を行ってきた。しかし現時点で、オースマス監督の方針についてはわからない。野手一本、あるいは投手一本という考えを示す可能性もゼロではない。

どちらにせよ故障の影響もあるため来シーズンは野手のみのプレーになるが、それ以降に関しては全くの白紙だ。球団としては二刀流でのプレーを要求し、さらにはその能力を最大限活用するだけの力量を求めていることは間違いない。オースマス氏はどのような考えを持って、大谷を起用していくのだろう。そのプランに日米が注目している。

※数字は現地2018年10月21日終了時点