ベーブ・ルースがいた初代王者のボストン・レッドソックス
レッドソックスは1901年に創設され、アメリカンリーグに加入。当初のチーム名はボストン・アメリカンズだったが、1908年に現在のチーム名に。創設当初は強豪球団として名が通っており、ワールドシリーズが始まった1903年の初代王者。
1918年までワールドチャンピオンだったレッドソックスだが、ベーブ・ルースの放出を境に優勝から大きく遠ざかってしまった。これをベーブ・ルースの愛称であった「バンビーノ」にちなんで、「バンビーノの呪い」と言われている。
ボストン・レッドソックス対ニューヨーク・ヤンキースは大人気試合
全米で一番熱狂的ファンを持つと言われており、同地区でもあるニューヨーク・ヤンキースとは深い因縁がある。ベーブ・ルースの移籍以降、ア・リーグの頂点に君臨し続けるヤンキースに対し強い敵対心を持っていたからだ。
現在ある球場の中で最も古いレッドソックスの本拠地「フェンウェイ・パーク」は、面積も広くないため観客席も少ない。そのため、レッドソックスの人気に相反して常にチケットは入手困難な状態。ヤンキースとの試合ともなれば、プレミアがつくほどだ。ちなみに、フェンウェイ・パークは820試合連続チケット完売記録を持っている。
2004年ボストン・レッドソックス86年ぶりの優勝パレード
第100回ワールドシリーズでは宿敵ヤンキースを破ってのリーグ優勝。ナ・リーグの覇者カージナルスと対戦し、4戦4勝という圧倒的強さで86年ぶりにMLBの王者になった。これにてレッドソックスは「バンビーノの呪い」から解き放たれ、ボストンは歓喜に溢れた。
10月30日、小雨が降る中17台の水陸両用車に乗った選手たちがフェンウェイ球場近くより出発した優勝パレードは、シティホールプラザを経由し、途中チャールズ川にも入った。沿道は約350万人のファンで埋め尽くされていた。
2013年ボストン・レッドソックスは上原浩治投手の獲得で優勝!
上原浩治を補強した2013年当初、GMのベン・チェリントンはどうしても必要な補強ではないと考えていた。しかし、セイバーメトリクスに精通していたスタッフやアドバイザーのビル・ジェームスらの強い要望により、獲得に至ったと言われている。
そして同年、フェンウェイ・パークでワールドシリーズを制したレッドソックス。本拠地で優勝するのは実に95年ぶりの事だった。この時マウンドに立ち、見事胴上げ投手になったのが上原だ。