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【動画あり】WS連覇を目指すアストロズとRソックスが勝ち抜け 田中は好投するもヤンキース及ばず

2018 10/11 11:00勝田聡
田中将大,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

Rソックス5年ぶりの栄冠へ、ヤンキース退ける

アメリカン・リーグのディビジョンシリーズで注目を浴びたのは、東地区のライバル対決となったレッドソックス対ヤンキースのカードだ。

ともにシーズンでは「100」を超える勝ち星を挙げた両チーム。その初戦はレッドソックスが主導権を握った。1回裏、主砲のJ.D.マルティネスが3点本塁打を放つと、3回にも2点を加え5対0と大きくリードを広げる。その後ヤンキースは追い上げるもわずかに及ばず。5対4でレッドソックスが初戦をものにした。

迎えた第2戦、ヤンキースは田中将大が先発のマウンドに登る。田中は走者を出すものの、要所を締め5回を1失点に抑えマウンドを降りた。球数は78球とレギュラーシーズンであれば続投可能なところだが、ポストシーズンは早めの継投が主流であり、第5戦に先発することも考え余力を残しての降板となった。試合は6対2でヤンキースが勝利し、対戦成績を1勝1敗の5分に戻す。

この日の登板で田中はポストシーズン通算5試合目のマウンドだったが、防御率1.50はヤンキース史上最高の数字。また、メジャー全体でも5位となっており、まさに大一番に強いところを証明してみせた。


【MLB Japan公式Twitter】田中の好投


ヤンキースタジアムに場所を移しての第3戦はレッドソックス打線が大爆発。なんとブロック・ホルトがポストシーズン史上初となるサイクル安打を達成し、16対1と圧勝。リーグチャンピオンシップ出場に王手をかけた。

4戦目もレッドソックスが序盤からリードを奪い、7回表終了時点で4対1と3点のリード。この状況で8回裏のマウンドに登ったのは、エースのクリス・セールだった。短期決戦ならではの継投でレッドソックスが試合を決めにかかる。迎えた9回裏、ヤンキースはレッドソックス守護神のクレイグ・キンブレルを攻め立て2点を返し、なおも2死一、二塁のチャンスをつくる。しかしあと一歩及ばず。4対3でレッドソックスが逃げ切った。

これで3勝1敗とし、レッドソックスがリーグチャンピオンシップへの出場権を獲得。2013年以来5年ぶりの頂点を目指す。


【レッドソックス公式Twitter】ホルトのサイクル安打

WS連覇へ向けアストロズが3連勝

もう一方のカードは、昨シーズンのワールドチャンピオンであるアストロズとインディアンスとの対戦となった。

その初戦はジャスティン・バーランダー(アストロズ)、コーリー・クルーバー(インディアンス)というサイ・ヤング賞受賞経験者同士のマッチアップとなり、大きく注目を集めていた。

投手戦が予想されたこの一戦は、4回に試合が動いた。アレックス・ブレグマンの本塁打でアストロズが1点を先制。5回にはジョージ・スプリンガーとホセ・アルトゥーベの2者連続本塁打が飛び出し2点を追加。その後も着実に得点したアストロズが7対2でエース対決を制したのである。


【アストロズ公式Twitter】バーランダーの投球


2戦目もアストロズがゲリット・コールの7回1失点の好投で早々に王手をかける。そして、移動日を挟み迎えた第3戦の終盤。アストロズ打線が火を噴いた。

1対2とアストロズ1点ビハインドで迎えた7回表。3点を奪い逆転に成功すると、続く8回にスプリンガーがこの日2本目の本塁打を放ち1点を追加。さらに不振に喘いでいたカルロス・コレアが3点本塁打を放つなど、計6点を奪い10対2で試合を決定づけた。最終回に両チームとも得点をあげるも、結果は変わらず11対3でアストロズが勝利している。

この勝利で3連勝したアストロズが2年連続ワールドチャンピオンへ向け、リーグチャンピオンシップに駒を進めた。1998年から2000年にかけて3連覇を達成したヤンキース以降、連覇を果たしたチームはない。偉業達成まであと8勝となったアストロズの戦いぶりに注目だ。


【アストロズ公式Twitter】コレアの本塁打