延長13回の死闘を制したロッキーズ
10月2日(日本時間10月3日)に行われたのはナショナル・リーグのワイルドカードゲーム、カブス対ロッキーズの一戦。この両チームは各地区最終戦を終えても順位が決定しておらず、前日にそれぞれがレギュラーシーズン「163試合目」となる優勝決定戦を戦っていた。その一発勝負で惜しくも敗れたチーム同士の対戦でもあったのである。
カブスの本拠地であるリグリー・フィールドで行われたこの試合。声援の大半はもちろん地元のカブス。その雰囲気のなか、先制点を奪ったのはロッキーズだった。初回、四球と二塁打で無死二、三塁のチャンスを作ると3番のノーラン・アレナドがきっちりと犠飛を放ち1点を先制する。なおも1死三塁とチャンスは続いたが、カブス先発のジョン・レスターが二者連続空振り三振でピンチを凌いだ。
その後はレスターとロッキーズ先発のカイル・フリーランドともに好投を見せ、チャンスらしいチャンスは訪れず、1対0の緊迫した状態が試合終盤まで続く。迎えた8回裏、カブスは2死からアンソニー・リゾが安打で出塁すると代走にテレンス・ゴアを送り勝負に出た。
このゴアはレギュラーシーズンでの出場は今シーズンわずか14試合。スタメン出場は1度もなく、代打、代走、守備固めとして出場するサブ的な役割の選手で、6個の盗塁を決めている走塁のスペシャリストだ。
ゴアがハビア・バイエズの打席で期待通りに盗塁を決め、2死二塁とすると、バイエズはきっちり二塁打を放ちゴアをホームに迎え入れた。カブスは2死無走者から土壇場で同点に追いついたのだ。9回はともに無得点で終わり、試合は延長戦へと突入する。
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— Chicago Cubs (@Cubs) 2018年10月3日
勝負が決まったのは13回だった。ロッキーズは、2死無走者で迎えた4番トレバー・ストーリーからの3連打で、1点を勝ち越すことに成功。その裏を無失点に抑え2対1で延長13回、4時間55分にも及ぶ死闘を制した。ロッキーズは2009年以来、9年ぶりのディビジョンシリーズ進出。10月4日(同5日)からブリュワーズと対戦する。
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— MLB (@MLB) 2018年10月3日