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大熱狂!ニューヨーク・ヤンキースの優勝パレード&祝賀会まとめ

2016 9/2 12:22
ヤンキースタジアム
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ニューヨーク・ヤンキースの伝説はここから!1923年優勝パレード

もとは1901年にボルチモア・オリオールズとして創設したのだが、1903年にニューヨークへ移転したため、ニューヨーク・ヤンキースとなった。球団創設113年の歴史あるチームは、いまやメジャーリーグを代表する強豪。しかし、創設当時は弱小チームだった。

強豪の仲間入りをしたのは、1920年にあのベーブ・ルースを獲得してからのこと。1921年と22年にリーグ優勝、23年に初めてワールドチャンピオンに輝いた。この年、ホームグラウンドであるヤンキースタジアムが完成した年でもあったため、ニューヨーク市民にとってダブルのお祝いということもあり。優勝パレードは興奮のるつぼに。

年々強くなるチームは「リーグ優勝は当たり前」「ワールドシリーズの常連」と言われるまでに成長し、優勝を重ねるごとにパレードも盛大になっていった。

観客300万人!?史上最大の優勝パレード

1923年以降破竹の勢いで勝利をあげ続けたヤンキースは、1962年までに20回もチャンピオンリングを手にする。あまりに強すぎたため、ファンのあいだには「当たり前」の空気が流れた。

ところが、1962年の優勝を最後に15年間優勝から遠ざかる。1977年と78年にはチャンピオンになったものの、再びスランプに陥る。その後、チームがリングを手にしたのは18年後の1996年。熱狂するニューヨークっ子たちが押し寄せた優勝パレードの観客数は、なんと300万人!街は夜が明けるまで興奮が続いた。

ニューヨーク名物!紙ふぶきが舞う優勝パレード

ヤンキースの優勝パレードでの名物が「紙ふぶき」。テレビ中継でヤンキースのパレードを見ていると、マンハッタンの高層ビルから大量に舞う様子を見ることができる。

実はこれ、「パレードを近くで見たいけど、沿道は観客が多すぎて近づけない」というファンが、パレードが通過するビルの窓から大量の紙ふぶきを撒いているのだ。しかし、問題はその掃除だ。業者だけでは間に合わず、沿道のビルに入居するテナントや社員が総出で掃除をするそう。

ワールドチャンピオンに返り咲いた1996年のパレードでは、観客数に比例し紙ふぶきの量も多かったため、完全にきれいになるまでに1カ月かかったと言われている。

日本人初のMVP!松井秀樹も歓喜の2009年優勝パレード

2009年のメジャーリーグはアメリカの野球ファンだけでなく、日本中の野球ファンにとっても最高の年となった。ヤンキースの主軸として大活躍した松井秀樹が、ワールドシリーズでMVPに輝いたからだ。

優勝パレードに参加した松井は、終始満面の笑顔だった。

感動の祝賀会!ニューヨーク・ヤンキースを離れた松井へ贈るリング

2010年4月13日、ニューヨーク・ヤンキースの2009年優勝を記念するチャンピオンリングセレモニーがヤンキースタジアムで行われた。

この祝賀会は、シーズン最初のホームゲームで前年のワールドシリーズチャンピオンチームの選手に、優勝記念リングを贈呈するセレモニーだ。メジャーリーグのシーズンのなかでも特に感動的なシーンだと言える。

この日の対戦相手はロサンゼルス・エンジェルス。ベンチには、前年ヤンキースの主軸としてワールドシリーズ優勝に大貢献しながら、チーム方針との食い違いでやむなくエンゼルスに移籍した松井の姿があった。

ヤンキースの選手がチャンピオンリングを受け取り、最後に松井の名前がコールされると、客席は大興奮!観客とヤンキースの選手が拍手でむかえるなか、エンゼルスのユニフォームを着た松井がチャンピオンリングを笑顔で受け取った。この感動的な光景には多くの野球ファンが涙した。