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【動画】ベッツにチャップマン! 大谷が本塁打を浴びた選手達は守備も凄い!

2018 6/30 11:00勝田聡
大谷翔平,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

メジャー最初の被弾となったチャップマンは三塁守備も凄い!

現在は右肘を痛めてDL(故障者リスト)入りしている大谷翔平(エンゼルス)だが、離脱するまで投打ともにインパクトのある数字を残してきた。野手としては34試合で打率.289、6本塁打、20打点と主軸選手並みの結果を残すと、投手としても9試合で4勝1敗、防御率3.10。49.1回を投げ61奪三振とローテーション投手として充分な活躍を果たしていたと言えるだろう。

投手大谷に注目すると被本塁打数は「5」となっている。49.1回で被本塁打5というのはHR/9で表すと0.91だ。これは1試合あたり1本弱の本塁打を打たれる計算となる。その他の主な日本人投手を見ると田中将大(ヤンキース)は1.98、ダルビッシュ有(カブス)は1.58。大谷は田中やダルビッシュに比べると本塁打を打たれにくいということがわかる。

さて、このように大谷は前述のように5本塁打を浴びているわけだが、その打者の名前を見ると打撃だけではなく、守備でも魅せることのできる選手が名を連ねていた。そんな選手達を紹介していきたい。

レギュラーシーズンにおいて初めて大谷から本塁打を放ったのはマット・チャップマン(アスレチックス)だった。4月1日(日本時間4月2日)に初先発した大谷は2対0と2点リードで迎えた2回裏、1死一、二塁のピンチを招いてしまう。この場面で打席に入ったチャップマンは1ストライクからの2球目を一振り。打球は左中間スタンドに吸い込まれていった。大谷の初被弾、初失点の瞬間だった。

そのチャップマンだが打つだけの選手ではない。メジャー屈指の三塁守備を誇ることでも知られているのだ。アメリカのデータサイトであるFANGRAPHS(ファングラフス)によると今シーズンのUZR(※)は9.1。これは規定到達を果たしている選手の中で最高値である。昨シーズンも84試合の出場と規定には到達していないものの9.4を記録している。三塁を700イニング以上守った選手では、アンソニー・レンドン(ナショナルズ)に次ぐ2位の数字である。

この数値から、大谷に初本塁打を浴びせたチャップマンは守備も凄い、ということがわかるだろう。ちなみにメジャー最速169km/hを記録したアロルディス・チャップマン(ヤンキース)とは別人である。

※UZR……Ultimate Zone Ratingの略。でありアルティメット・ゾーン・レーティングと呼ばれている。リーグの平均的な選手と比較してどれだけ失点を防いだかを表す指標。数値が高いほど優秀である。


【チャップマンの好守備】

【チャップマン・大谷からの本塁打】

レッドソックスのスーパースター候補・ベッツ

初登板から2連勝と幸先のよいスタートを切った大谷が初黒星を喫したのが、4月17日(同18日)のレッドソックス戦だった。2回3失点、奪三振1でマウンドを降りることになったのだ。ここまでに奪三振数が投球イニング数を下回った試合はこの試合のみ。メジャー有数の強力打線に屈した形だ。

その打線を牽引していたのが1番のムーキー・ベッツである。この試合でも先頭打者本塁打を放つなど、3打数3安打3打点と大暴れ。それ以降も好調をキープしており打率.338、20本塁打、41打点とMVP級の活躍を見せている。このベッツも守備が凄い。FANGRAPHSのUZRでは21.5となっており、右翼ではメジャートップの数字だ。2位であるヤシエル・プイグ(ドジャース)が、11.8ということからその凄さがわかるだろう。

アメリカン・リーグ東地区でヤンキースとマッチレースを演じるレッドソックスのリードオフマンは、打って守れるスーパースター候補なのだ。


【ベッツのスライディングキャッチ】

【ベッツ・大谷からの本塁打】

スプリングトレーニングではアレナドが一発!

レギュラーシーズンではないが、スプリングトレーニングで一発を浴びた選手のなかにも好守揃った選手がいる。5年連続ゴールドグラブ賞(2013年〜2017年)、2年連続本塁打、打点の二冠王(2015年・2016年)に輝いたノーラン・アレナド(ロッキーズ)だ。

大谷はスプリングトレーニングで3本の本塁打を浴びているが、そのうち1本がアレナドだった。このアレナドは前述したチャップマンと同じ高校(El Toro HS)出身であるのも何かの縁だろうか。

大谷だけでなく、そこに関わってくる選手達を知っていくことでメジャーリーグを楽しんでもらえれば幸いだ。


【アレナドの強肩】

【アレナド・大谷からの一発】

【大谷が本塁打を浴びた選手】
<レギュラーシーズン>
4月1日:マット・チャップマン(アスレチックス)
4月17日:ムーキー・ベッツ(レッドソックス)
4月24日:デレク・フィッシャー(アストロズ)
5月6日:ライオン・ヒーリー(マリナーズ)
5月20日:ジョニー・フィールド(レイズ)

<スプリングトレーニング>
2月25日:キーン・ブロクストン(ブルワーズ)
3月17日:ノーラン・アレナド(ロッキーズ)

※数字は2018年6月26日(日本時間6月27日)終了時点