メジャーを代表するスター、ゴールドシュミット
今シーズンからメジャーリーグでプレーする日本人選手のなかでは、大谷翔平(エンゼルス)が最も注目を集めていた。しかし、右上腕三頭筋の腱炎で故障者リスト(DL)入り。田中将大(ヤンキース)、ダルビッシュ有(カブス)もDL入りしたことで、これまであまり注目されていなかった日本人選手に目が向けられている。
大谷同様今シーズンから、平野佳寿(ダイヤモンドバックス)、牧田和久(パドレス)もメジャーリーグへ移籍している。特に平野は新人連続無失点記録24ですでに球団記録を更新。上原の持つ日本人連続無失点記録27まであと3に迫っている。「オールスターゲームに出場させるべきだ!」という声も挙がるほどの結果を残し、評価が急上昇。
しかし、中継ぎ投手ということもあり日本での報道は少ない。また、ダイヤモンドバックスの選手についても日本ではあまり知られていない。そこで、今回はダイヤモンドバックの中心選手を取り上げてみたい。
チームの主軸はポール・ゴールドシュミットだ。ゴールドシュミットという名前から「goldy」と愛称がついている。日本語表記だと「ゴルディー」や「ゴールディ」。2017年の第4回ワールド・ベースボール・クラシックでアメリカ代表に選ばれていたので、名前を聞いたことがあるファンもいるだろう。
ゴールドシュミットは2011年にメジャーデビューを果たすと、昨シーズンまでに934試合で打率.299、176本塁打、627打点、117盗塁の成績を残し、チームの柱として活躍。2013年には本塁打、打点の二冠王に輝く、メジャーリーグを代表する選手でもある。
一般的に長距離砲の一塁手といえば、鈍足で守備が粗いという印象を受けるが、決してそんなことはない。2016年には32盗塁を記録するなど足も使えるのだ。また、昨シーズンを含めて3度ゴールドグラブ賞を獲得するなど守備もうまい。まさに走攻守揃ったスーパースターと言える。1987年生まれで今シーズン中に31歳になるゴールドシュミットは、今後数年間トッププレーヤーとして輝くだろう。ぜひ、注目しておきたい選手だ。