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メジャー昇格へ中後悠平が正念場 加藤豪将は長打力が微増

2018 6/3 08:00勝田聡
中後悠平,加藤豪将,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

防御率5点台の中後悠平は正念場

2018年に3度目のシーズンを迎えた中後悠平(なかうしろ・ゆうへい)は、メジャーリーグ昇格を夢見てダイヤモンドバックス傘下AAのジャクソン・ジェネラルズで戦っている。

中後悠平,Ⓒゲッティイメージズ

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ここまで中継で19試合に登板した中後は0勝1敗、防御率5.92。24.1回で25奪三振を記録する一方で被安打33、与四球13、1回あたりの走者数を示す指標のWHIPは1.89という成績で、安定感が見られない。

5月に入って11試合のうち6試合で失点。11回投げて12失点(自責11)、防御率9.00と散々な成績である。メジャー昇格の第一歩はAAで結果を残してAAAに昇格することだが、今シーズン中後は結果を残せていない。ここから立て直しをはかることができるだろうか。

貴重な変則左腕だけに、ピタリとはまればおもしろい存在になることは間違いない。メジャーで終盤を任されている平野佳寿との日本人リレーを実現させるためにも、踏ん張り時だ。

【今シーズン成績】
中後悠平(ダヤモンドバックス傘下AA)
19試合/0勝1敗/24.1回/25奪三振/与四球13/防御率5.92

加藤豪将は5月に入り長打率がアップ!

2013年ヤンキースにドラフト2位指名された加藤豪将は、今シーズン初めてヤンキース傘下のAA(トレントン・サンダー)に昇格。開幕戦から6戦連続安打という好調なスタートを切ったが、その後は低迷して打率.247で4月を終えた。

加藤豪将,Ⓒゲッティイメージズ

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5月になっても通算打率.238、3本塁打、10打点と調子が上がらない。とはいえ二塁打は4月の4本から6本に、本塁打は4月の1本から2本に増えた。長打率は4月の.342から.354に、わずかながら上昇している。

守備面では、内野の各ポジションと左翼を守れるユーティリティープレーヤー。監督にとって複数のポジションを守れる選手は使い勝手がよいが、メジャー昇格には、さらなるパワーと打撃力が必要だ。

同じ1994年生まれの大谷翔平がメジャーリーグの大舞台で結果を残しているなか、加藤も続くことに期待が集まっている。

【今シーズン成績】
加藤豪将(ヤンキース傘下AA)
48試合/打率.238/3本塁打/10打点/6盗塁

※数字は2018年5月31日(日本時間6月1日)時点