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エンゼルス大谷5年前のリベンジへ ヤンキース田中と28日に投げ合い濃厚

2018 5/24 07:00勝田聡
田中将大,大谷翔平Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

4月の対戦は大谷が負傷で欠場

今シーズンからエンゼルスへと移籍し、二刀流として活躍を続ける大谷翔平。4月の月間最優秀新人に選ばれ、すでに投手として4勝をマーク。5月20日(日本時間21日)のレイズ戦では、メジャー移籍後自己最長になる8回途中2失点の好投で勝ち投手となった。

野手としては打率.310(87打数27安打)、6本塁打、17打点。ベーブ・ルース以来となる2桁勝利2桁本塁打も現実味を帯びてきた。開幕前には多くの記者が懐疑的だった二刀流だが、実力で見返した。

一方、今シーズンが5年目となる田中将大(ヤンキース)は防御率4.95と不安定な投球が続いているが、5勝2敗で勝ち越し。メジャー移籍から4年連続で2桁勝利を達成し、ここまで通算56勝と実績で大谷を上回っている。

野手・大谷と田中は4月の3連戦で対戦のチャンスがあった。しかし、田中が先発する前の試合で大谷は左足首を負傷し(故障者リスト入りするほどではなかった)大事をとって翌日の試合は欠場となった。

田中は先発登板して6回1失点、9奪三振(88球)の内容で勝利。先輩としての貫禄を見せた。その試合終了後に「長く同じ舞台でプレーしていれば、必ず当たる。その時は来る」とコメントしていた。

5月20日(日本時間21日)のレイズ戦で先発した大谷は順調なら中6日で5月27日(同28日)のヤンキース戦で先発へ向かうことが濃厚。田中は5月21日(同22日)のレンジャーズ戦で先発し、中5日で同エンゼルス戦の先発となる見込みだ。もちろん、雨天での試合中止などで日程がずれる可能性はあるが、田中がコメントしていた「その時」が間もなく訪れるかもしれない。

パ・リーグ時代は田中に軍配

パ・リーグ時代にふたりの投げ合いが1度だけあった。2013年9月6日にKスタ宮城(現・楽天生命パーク宮城)で行われた楽天と日本ハムの一戦で、両者は先発として登板している。2013年は田中の楽天最終年であり、これが現時点における最初で最後の投げ合いだ。

田中の19連勝中で迎えたこの試合、日本ハムが2-0と序盤にリードするも5回裏に大谷の2失点で2-2の同点となり、この回で大谷はマウンドを降りた。その後、楽天が勝ち越して田中は完投で20勝目をマークしている。

当時の大谷は高卒1年目のルーキーだった。しかし、5回までとはいえ田中と堂々と渡り合っていたのだ。それから5年、舞台をニューヨークに移して2度目の対戦の時が迫っている。

田中が先輩としての意地を見せるのか。それとも大谷が5年前の借りを返すのか。対決が今から待ち遠しい。

【両投手の成績】

  • 田中将大(ヤンキース)
    9試合/5勝2敗/56.1回/50奪三振/防御率4.95

  • 大谷翔平(エンゼルス)
    7試合/4勝1敗/40.1回/52奪三振/防御率3.35

※数字は現地5月20日(日本時間5月21日)終了時点