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メジャーリーグにおける「松坂世代」は今季も戦力!

2018 5/8 11:00勝田聡
ネルソン・クルーズ,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

ヤンキースのローテーション投手・サバシア

CC.サバシア

Ⓒゲッティイメージズ

 

1980年4月2日から1981年4月1日生まれの選手は日本球界で「松坂世代」と呼ばれることが多い。横浜高時代に松坂大輔(現・中日)が甲子園春夏連覇を達成したころから、そう呼ばれるようになった。
しかし、今年で38歳ということもあり、現役選手はそう多くない。杉内俊哉(現・巨人)、村田修一(現・BC栃木)、和田毅(現・ソフトバンク)、藤川球児(現・阪神)らがプレーしているものの、全盛期ほどの力を目にすることはできない。
よって松坂の復活白星により、その他の選手も奮起することに期待がかかる。

さて、日本よりも年齢の壁が大きいとされているメジャーリーグの世界において「松坂世代」の現役選手には誰がいるのだろうか。日本の基準に合わせ、1980年4月2日から1981年4月1日生まれの選手で取り上げてみる。

先発投手で見るとヤンキースで10年目のシーズンを迎えたCC.サバシアが同世代となる。300ポンド(約136キロ)と、ついその体型に目を奪われるが、残してきた実績は素晴らしい。2001年にインディアンスでメジャーデビューをはたしてから、昨シーズンまでで通算237勝。昨シーズンも年齢を感じさせず、2013年以来4年ぶりとなる2桁勝利(14勝)をマークしている。

今シーズン開幕直後に故障者リスト入りとなったが、すでに復帰しており、田中将大らとともにヤンキースのローテーション投手として奮闘中だ。松坂が昨シーズン2桁勝利を挙げ、今シーズンもローテーションとして計算されていることを想像すると、その凄さがわかるだろう。

【今シーズンのCC.サバシア】

昨シーズン打点王に筒香を抑えたあの投手も!

ネルソン・クルーズ

Ⓒゲッティイメージズ

 

野手では昨シーズン、打率.288、39本塁打、119打点の成績で打点王に輝いたネルソン・クルーズ(マリナーズ)が代表的な選手となる。2014年以降、4年連続で39本塁打以上を達成するなど、その長打力は健在。今シーズンも4番・指名打者としてチームを牽引。4月で5本塁打を放ちタイトル争いに今年も顔を出してきそうだ。

また、今シーズンは5球団目の所属先であるブルージェイズでプレーするカーティス・グランダーソンもいる。本塁打を多く放てるパワーがありながらも、現役第3位となる93三塁打を放っている俊足の持ち主でもある。近年、低迷していたが今シーズンはここまで好調。4月末までに打率.304、3本塁打、12打点の成績を残しており復活が期待される。

【WBC・ニーシェックvs.筒香】

リリーフ投手ではパット・ニーシェック(フィリーズ)が日本では知名度があるかもしれない。2017年に行われた第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝で筒香嘉智(DeNA)を右飛に打ち取った変則右腕だ。
今シーズンはフィリーズに所属しておいるが、故障者リストに入っており4月末までに登板はない。昨シーズンまでに494試合に登板しており、節目の500試合登板達成に期待がかかる。

メジャーリーグの世界ではまだまだ「松坂世代」が奮闘している。日本球界の同世代選手も負けてはいられない。

※数字は現地4月30日終了時点