「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

大谷開幕ダッシュはメジャー成功の証か

2018 5/1 17:00mono
大谷翔平
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

イチローは開幕から絶好調

今シーズンがメジャー18年目となるイチロー(マリナーズ)。日本人野手の先駆け的な存在であり、いまやメジャーを代表する選手だ。
メジャー移籍を果たした2001年、開幕戦から1番・右翼で出場。マルチ安打を達成すると、その後も安打を積み重ね4月末の時点で打率.336(116打数39安打)、2本塁打、11打点と日本時代と変わらぬ活躍を見せてくれた。

イチローのメジャーリーグ生活は、スタートダッシュで幕を開けた。その後もシーズン終了まで勢いを持続させ、首位打者、ゴールドグラブ賞、新人王、MVPなどを受賞し華々しい1年目となった。

イチロー以外に好スタートを切ったのが、現在は阪神でプレーしている福留孝介(当時・カブス)だ。2008年に中日からカブスへ移籍した福留は衝撃的なデビューを見せる。0-3と3点ビハインドの9回裏に起死回生となる同点3点本塁打を放ったのだ。
その後も4月は活躍を続け、打率.327(117打数32安打)、1本塁打、10打点と好成績を残している。

しかし、徐々に成績が下降しシーズントータルでは打率.257(501打数129安打)、10本塁打、58打点に終わってしまった。4年4800万ドルという大型契約を結んだものの、期待に応えることはできたとはいいがたい。
インディアンス、ホワイトソックスでのプレーを経て2013年に阪神と契約。6年ぶりに日本球界復帰を果たし、今シーズンも元気にプレーしている。

ダルも田中もマエケンも開幕ダッシュに成功

投手で開幕ダッシュに成功したのは、2014年の田中将大(ヤンキース)だ。2013年に、24勝0敗1セーブという圧倒的な記録をひっさげ、メジャーリーグ移籍を果たした田中。
初登板で初勝利を記録した後も連勝を延ばし続け、4月末の時点で3勝0敗、防御率2.27と好結果。その後連勝は6で止まったものの、故障離脱があるなか13勝5敗、防御率2.77で1年目のシーズンを終了。
新人王投票でも5位に入る活躍を見せた。

ダルビッシュ有(現・カブス)も開幕ダッシュに成功した選手の一人だ。2012年にレンジャーズへ移籍し、初登板で5失点を喫するも白星を挙げる。
連勝を重ね4勝0敗、防御率2.18、33奪三振(33回)をマーク。日本時代と変わらない奪三振能力の高さを見せ、年間を通じて16勝9敗、防御率3.90、221奪三振(191.1回)とエース級の働きを披露した。
その後トミージョン手術で離脱する期間もあったが、ドジャースを経て今シーズンからカブスへ移籍。昨シーズン、あと一歩で届かなかったワールドチャンピオンを目指している。

2016年にドジャースへ入団した前田健太はデビュー戦で白星を挙げるだけでなく、初本塁打をマークするなど、大谷さながらの二刀流を見せていた。
4月に3勝1敗、防御率1.41の成績で乗り越えると、年間を通じて16勝(11敗)をマーク。地区優勝に大きく貢献している。

スタートダッシュには成功した大谷だがシーズンを通して、結果を残すことができるかはまだわからない。シーズンを終えたとき、投打とも圧巻の成績を残していることに期待したい。