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思わず見惚れる!MLBスーパープレー集

2018 4/16 16:55mono
フランシスコ・リンドーア
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Ⓒゲッティイメージズ

主役を打者から奪いとるホームランキャッチ

野球の華でもあるホームラン。ダイヤモンドを一周する間に惜しみない拍手が送られ、打者はヒーローとなる。しかし、あと一歩のところでその座を奪いとられてしまうのが、ホームランキャッチだ。 今シーズンからマリナーズへと復帰したイチローは、44歳という年齢ながら外野守備につき、好プレーをみせている。そのひとつがホームランキャッチだ。3月31日に行われたインデイアンス戦でホセ・ラミレスが放った左翼への大飛球をフェンス際でジャンプし、しっかりとグラブに収めた。その瞬間に歓声が沸き上がったのが、映像を見るだけでも伝わってくる。イチローは歓声にも騒ぎ立てることなく、あくまでクールに対応。これがイチローなのだ。



2017年にメジャー新人本塁打記録となる52本塁打を放って本塁打王を獲得。また新人王、シルバースラッガー賞も受賞したアーロン・ジャッジ(ヤンキース)。オフに加入したジャンカルロ・スタントンとともに脅威の打線を牽引する存在だ。そのパワーが取り上げられることが多い選手だが、今シーズンは守備でも魅せた。4月6日のオリオールズ戦で延長13回にみごとなホームランキャッチを披露。キャッチした直後に観客は驚きの表情を浮かべ、身を乗り出してフェンスを叩き賞賛した。投手も安堵の表情を浮かべている。まさに、スーパーキャッチだった。



フィールディングで魅せる若手野手陣

プロ野球のように高卒から試合に出ることが、ほとんどないといっていいメジャーリーグ。しかし、そのなかでも若手のレギュラー選手は存在する。1993年生まれのフランシスコ・リンドーア(インディアンス)もそのひとりだ。2015年にメジャーデビューを果たし、2016年にはレギュラー定着。打率.301をマークしながらゴールドグラブ賞を受賞。2017年はシルバースラッガー賞も受賞するなど、まさに「打てる遊撃手」のひとりでもある。

そんなリンドーアがみせたこのプレー。ダイビングキャッチのような派手さはないが、逆シングルで捕球した球をスムーズに二塁へ送球し、ダブルプレーを完成させた。一般的に逆シングルでの捕球は体勢を崩しやすく、送球が安定しにくい。そんな状況でも平然とスローイングしたリンドーアは、まさに「プロ中のプロ」と言えるだろう。



昨年のワールドチャンピオンに輝いたアストロズの三遊間、カルロス・コレア、アレックス・ブレグマンのふたりは1994年生まれ。両選手とも攻守ともに優れ、チームに欠かせない選手だ。なかでもブレグマンが魅せてくれたのは、日本ではなかなかお目にかかれないほどのプレーだった。三塁線を破るかというあたりを捕球すると、数歩前に進みながら身体を反転。一塁へダイレクト送球をみせた。MLB公式サイトでも「印象的なプレー」として紹介されているほどのスーパープレーだ。



このように守備でも日々多くのスーパープレーが生まれている。圧倒的なパワーによるホームランや剛速球による奪三振だけでなく、目を見張るスーパープレーにも注目していきたい。 ※文中の日付は現地時間
※情報・成績は2018年4月9日時点