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MLBのフランチャイズプレーヤーにはだれがいる?

2018 4/4 13:12mono
ジョーイ・ボットー
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ニューヨークの貴公子!デレク・ジーター

近年引退した選手で、もっとも代表的なフランチャイズプレーヤーはデレク・ジーター(元ヤンキース)だろう。1992年のドラフト1巡目(全体6位)でヤンキースに指名され、1995年にメジャーデビュー。その後、2014年まで移籍することなくヤンキース一筋でプレーし、3465安打を積み上げた。

ヤンキースだけでなく、メジャーリーグのトッププレーヤーとして現役を引退。ホームであるヤンキースタジアムの最終戦ではサヨナラヒットで幕を閉じるなど、生まれ持ってのスターだったとも言えるだろう。

ニューヨークの貴公子とも呼ばれたジーターは、現在マーリンズの共同オーナーとしてチームの再建中。主力選手の多くを放出して批判されている部分もあるが、どのように立て直しを図るか注目が集まる。

10年以上中心選手としてプレーしているチームの象徴

現役選手ではジョーイ・ボット(レッズ)、ライアン・ジマーマン(ナショナルズ)らがフランチャイズプレーヤーと言えるだろう。ボットーは、2007年のメジャーデビューからここまでレッズの主軸として活躍。長打力だけでなく、選球眼の良さがアピールポイントのひとつだ。11年間で5度にわたってナ・リーグ最多四球となっている。2014年から2023年までの10年契約を結んでおり、生涯レッズでプレーすることになりそうだ。

ライアン・ジマーマンは、ナショナルズがワシントンに移転した2005年の1巡目(全体4位)で指名された。移転まもないチームに指名されたジマーマンは、ドラフトされた2005年にメジャーデビュー。一時期は故障もあり成績が低迷したものの、昨シーズン見事に復活。2010年以来、7年ぶりに打率3割越えとなる打率.303をマークした。今シーズンもまとめ役としてチームを引っ張っていくことに期待したい。

その他にもヤディアー・モリーナ(カージナルス)、近年故障により苦しいシーズンを送っているデビッド・ライト(メッツ)らはチーム一筋で10年以上にわたってプレーしており、フランチャイズプレーヤーと呼べるだろう。

ファンに新聞広告で感謝の気持ちを!

象徴的な存在となる選手がいる一方、チームに長らく在籍していてもトレードで放出されることはある。このオフにレイズからジャイアンツへと、トレードされたエバン・ロンゴリアもそのひとりだ。

2006年ドラフト1巡目(全体3位)でデビルレイズ(現・レイズ)に入団すると、2008年にメジャーデビューしルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)を受賞。その後、昨シーズンまで故障で74試合の出場に終わった2012年を除いて、毎年20本塁打以上を達成。10年間で通算261本塁打を放っている強打者だ。このオフにトレードでジャイアンツへと移籍となり、その後、ファンに対して新聞広告で感謝の気持ちを表した。

今シーズンオフにはブライス・ハーパー(ナショナルズ)、マニー・マチャド(オリオールズ)らがFAとなる。またクレイトン・カーショー(ドジャース)も、今後の契約を破棄しFAとなれるオプトアウトの権利を行使した場合は市場に出る。ここまで同一チームでプレーしてきた大物たちは、どのような選択をするのだろうか。フランチャイズプレーヤーとなるか、移籍の道を行くか注目したい。

※情報は2018年3月23日時点