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今シーズンこそ!MLB昇格を目指す中後悠平、加藤豪将

2018 3/28 12:41mono
加藤豪将
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Ⓒゲッティイメージズ

中後悠平は3年目の今シーズンMLB昇格なるか?

ダイヤモンドバックス傘下のマイナーでプレーする中後悠平。

近畿大から2011年ドラフト2巡目でロッテから指名されプロ入り。1年目から27試合に登板するなど、左の中継ぎとして期待されていた。しかし制球難が克服できず伸び悩み、2015年に戦力外を受けロッテを退団。

その年、12球団合同トライアウトに参加するがNPBからのオファーはなく、BC・武蔵へ入団することが報道される。この一連の流れがテレビ番組で放送され、興味を持ったMLB関係者がメジャーリーグ30球団へ中後を売り込み、スプリングトレーニングに招待されることとなった。

その後、ダイヤモンドバックスが中後とマイナー契約を結び、日本の独立リーグでプレーすることなく、アメリカでマイナーリーグからメジャー昇格をめざすこととなった。

1年目はマイナー4チームで30試合に登板し29.1回を投げ防御率1.23。マイナーリーグの最高峰であるAAA(リノ・エーシズ)まで昇格したが、あと一歩のところでメジャー昇格には至らず。また、この年はカイル・ジェンセン(元・ソフトバンク)、カルロス・リベロ(元・ヤクルト)といった後にNPBでプレーすることになる選手たちとチームメートにもなった。

2年目となった昨シーズンはAA(ジャクソン・ジェネラルズ)で48試合に登板。防御率2.35と安定した投球を見せたが、AAAでは2試合で防御率6.75と結果を残せなかった。トータルで50試合登板と出番はあったものの、またもMLB昇格とはならずマイナーで1年を終えている。AAAでは今シーズンから日本ハムに加入したオズワルド・アルシアとプレーしている。

アメリカ挑戦3年目となった今シーズンも招待選手としてダイヤモンドバックスのキャンプに参加しているが、オープン戦では3試合の登板で3.2回を投げ防御率12.27とここまで結果が出ていない。平野佳寿がチームに加わったこともあり、中後がメジャー昇格を果たせば日本人リレーの可能性もある。1989年生まれと菅野智之(巨人)、丸佳浩(広島)といった日本球界を引っ張っている選手と同世代だ。アメリカの地で彼らに一歩でも近づきたい。

日本人初のMLBドラフト指名選手・加藤豪将

日本人選手として初めてMLBのドラフト指名を受けた加藤豪将。今シーズンからエンゼルスへと加入した大谷翔平と同じ1994年生まれだ。

両親はともに日本人だが、アメリカで生まれた加藤。一時日本で過ごした時期はあったものの、アメリカの高校に通っていたため、2013年6月のMLBドラフト会議でヤンキースから2巡目(全体66番目)で指名を受けた。

1年目はルーキーリーグで50試合に出場し打率.310、6本塁打、25打点と結果を残したものの、2年目はA(チャールストン・リバードッグス)で121試合で打率.222と結果を残せない。翌3年目もマイナー2チームで98試合に出場し打率.239と打撃面で課題が見られていた。

改善が見られるようになったのは5年目となった昨シーズンだ。Aのひとつ上のランクとなるA+(タンパ・ヤンキース)で84試合に出場し打率.293と結果を残している。今シーズンは初めてメジャーのオープン戦でベンチ入りを果たした。試合に出場することはなかったものの、貴重な経験となったことは間違いない。

また、守備は二塁が本職だが2016年から三塁、遊撃もこなし昨シーズンは左翼でも出場を果たしている。マルチポジションを守れるようになったのは、メジャーリーグを目指す上でもひとつのアドバンテージとなるはずだ。

今シーズンが6年目ではあるが、現時点で23歳とまだ若い。焦らずに夢のメジャーリーグ昇格を果たしてくれることに期待がかかる。


※成績は2018年3月22日時点