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【大リーグの基礎知識】 2018年ナ・リーグ東地区の見どころ3つ

2018 3/27 15:22mono
ブライス・ハーパー
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2018年シーズンオフにFAとなるブライス・ハーパー

2010年のドラフトにおいて、全米1位でナショナルズから指名を受けたブライス・ハーパー。アマチュア時代からアメリカ代表に選出されており、その素材は早くから注目されていた。

2012年にはメジャーデビューを果たし、ルーキーイヤーながらオールスターゲームにも選出された。シーズンを通して139試合に出場して打率.270、22本塁打、59打点という実績。ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)にも輝いている。

その後、故障で若干伸び悩んだ時期もあったが、2015年には打率.330、42本塁打、99打点で本塁打王に輝き、MVPも受賞している。2017年シーズンも故障で戦線離脱があり、111試合の出場に終わっているが、29本塁打を放つなどチームの主軸として活躍した。

また、2018年シーズンオフにFAとなるため、例年以上に成績が重要となる。1992年10月生まれのハーパーは、2018年シーズンを25歳で迎えることになり、全盛期はまだ続くだろう。
どんな大型契約になるかは、シーズン中の活躍次第といえそうだ。史上最高の契約を勝ち取るためにも好結果を残したい。

ふたりのサイ・ヤング賞投手

シーズンオフの移籍市場において、ダルビッシュ有(カブス)とともに目玉となっていたジェイク・アリエッタがフィリーズと契約した。2015年のサイ・ヤング賞投手でもあり、2017年シーズンも14勝(10敗)をマークしたアリエッタがフィリーズに加入したことで、同地区にふたりのサイ・ヤング賞投手が揃ったことになる。

もうひとりのサイ・ヤング賞投手が、マックス・シャーザー(ナショナルズ)だ。2016年、2017年と2年連続で受賞。タイガース時代の2013年にも受賞歴があり、クレイトン・カーショー(ドジャース)と並ぶ現役最多の3度にわたって同賞を受賞した現役屈指の好投手だ。

同じ地区になったことで、ふたりが投げ合う機会は増えそうだ。2017年シーズンは1試合で相まみえており、シャーザーが6回1失点で勝利投手、アリエッタが4回6失点で敗戦投手となった。2018年シーズン、アリエッタがリベンジを果たすだろうか。偉大なふたりの投げ合いに注目したい。

ニックネームは『Thor(雷神)』!メッツの主戦投手ノア・シンダーガード

アメリカンコミックのヒーローでもある『Thor(ソー、雷神)』に風貌が似ていることから、ニックネームがThorとなったノア・シンダーガード(メッツ)。メッツの若きエースとして注目を浴びている。

2015年にメジャーデビューを果たして9勝(7敗)をマークすると、翌2016年には14勝9敗、防御率2.60、218奪三振の成績を残して、ブレイクを果たした。2017年シーズンはサイ・ヤング賞候補にも挙がっていたが、故障もあってわずか7試合の登板に終わる。

2017年のレギュラーシーズンにおける平均球速98.6マイル(約158.7キロ)は、メジャーリーグ第4位。そのフォーシームは目を見張るものがある。ただ、シンダーガードの凄さは投球だけではない。打撃も優れているのだ。

大谷翔平(エンゼルス)のように二刀流としてプレーしているわけではないが、メッツはナショナル・リーグ所属ということもあり、指名打者制がない。そのためシンダーガードが打席に立つ機会は多い。3年間で打率.200(110打数22安打)、4本塁打、10打点の成績を残している。投打ともに見どころの多いシンダーガードに注目したい。

※情報は2018年3月15日時点