70年ぶりの世界一を目指すインディアンス
2年連続で、地区優勝を果たしているインディアンス。2016年はワールドシリーズでカブスを3勝1敗まで追い詰めながら最終戦で敗れ、1948年以来となる悲願達成はならなかった。昨シーズンはアメリカン・リーグ記録となる22連勝を達成するなど圧倒的な強さを見せ、ポストシーズンに進出している。
今シーズンもワールドチャンピオンに向け、勝負モードの年と言っていいだろう。このオフにカルロス・サンタナ、ブライアン・ショウといった主力選手の流出はあった。しかし、エドウィン・エンカーナシオン、フランシスコ・リンドーア、ホセ・ラミレスといった主力野手陣は健在。投手陣もサイ・ヤング賞のコーリー・クルーバー、カルロス・カラスコといった先発陣、コディ・アレン、アンドリュー・ミラーのブルペンは強力だ。
野手、投手ともに充実しており、地区3連覇へ向けて万全の体制と言えるだろう。また、現在タイガース、ロイヤルズ、ホワイトソックスの3球団は立て直しを図っている時期のため、同地区内でのライバルはツインズのみとなる。70年ぶりの悲願達成となるか注目が集まる。
ミゲル・カブレラは通算500号本塁打まで38本!
2012年にカール・ヤストレムスキー以来となる、メジャーリーグ史上45年ぶりの三冠王を獲得したミゲル・カブレラ(タイガース)。現時点で引退したとしても、野球殿堂入りは確実と言われている球界屈指の強打者でもある。
しかし昨シーズンは故障もあり、打率3割を下回る絶不調。タイガースへ移籍した2008年以降ワーストの成績(打率.249、16本塁打、60打点)に終わってしまった。
メジャー16年目となる今シーズンは復活が期待されており、残り38本塁打に迫っている通算500本塁打の期待もかかる。2016年には38本塁打をマークしており、故障がなければ決して不可能な数字ではないだろう。現役唯一の三冠王であるカブレラの復活に期待がかかる。
イチローのライバルだったジョー・マウアーは完全復活を目指す
ツインズの生え抜きスターであるジョー・マウアー。イチロー(マリナーズ)と首位打者争いを演じたこともあり、日本でもその名前を聞いたことがある人は多いかもしれない。
マウアーは2005年に本格的なメジャーデビューを果たしてから、3度の首位打者(2006年、2008年、2009年)を獲得するなど、メジャー屈指の『打てる捕手』として活躍してきた。その後、2011年からは故障の影響もあり、徐々に捕手から一塁を守る機会が増え、2014年以降は一塁および指名打者としての出場のみとなっている。
捕手から一塁に転向した2014年以降は打撃成績も下降していたが、2017年シーズンは4年ぶりに3割を超える打率.305をマークし、復活を果たした。また、チームも2010年以来7年ぶりにポストシーズンへ出場している。
2018年シーズンも、ツインズの浮上はマウアーの打棒にかかっているといえるだろう。2000本安打の達成まであと14本。イチローのライバルでもあった男の完全復活に期待したい。
※情報は2018年3月14日現在