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【大リーグの基礎知識】 大谷・イチローがプレーするア・リーグ西地区の見どころは?

2018 3/16 19:31mono
大谷翔平
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Ⓒゲッティイメージズ

アメリカンリーグ西地区の5球団

まずは、ア・リーグ西地区5球団の2017シーズン順位をおさらいしよう。

1位:ヒューストン・アストロズ ※ワールドシリーズ制覇
2位:ロサンゼルス・エンゼルス
3位:シアトル・マリナーズ
4位:テキサス・レンジャーズ
5位:オークランド・アスレチックス

黄金期到来?アストロズは連覇なるか

2017シーズン、球団創設以来、初めてワールドシリーズ制覇を成し遂げたアストロズ。野手陣はMVPを受賞したホセ・アルトゥーベ、カルロス・コレア、ジョージ・スプリンガーと主力選手がまだ若い。とくにアルトゥーベは、5フィート6インチ(約168センチ)と小柄ながら4年連続200安打、打率3割以上をマーク。3度の首位打者に輝くなど、リーグ屈指の選手となった。

投手陣もダラス・カイケル、ジャスティン・バーランダーというふたりのサイ・ヤング賞投手が健在。さらにこのオフには、パイレーツのエースだったゲリット・コールをトレードで獲得し、先発投手陣は盤石となった。リリーフに若干の不安を残しているものの、地区内での優位は動かないだろう。

近年アストロズは好調だが、2011年から2013年にかけて3年連続100敗以上を経験している。その当時のドラフトで獲得したスプリンガー(11年1巡目)、コレア(12年1巡目)らが花開き、4年でチームを立て直したのだ。今シーズンは、チーム史上初の連覇に挑む。

大谷翔平が先発ローテーション入り

日本ハムからポスティング制度を利用してエンゼルスへと加入した大谷翔平。現時点では、日本同様にメジャーリーグでも『二刀流』としてプレーすることが確定しており、日米の注目を集めている。

野手としては指名打者として出場することが濃厚。メジャーナンバーワン打者と言われるマイク・トラウトや稀代の強打者アルバート・プホルスらと打線を組むことになる。この日米におけるスターの共演に注目したい。

投手・大谷の影響もあり、エンゼルスは先発投手を6人として中5日でシーズンを戦って行く方針をとる。メジャーリーグは先発投手を5人で中4日の間隔で起用していくことが一般的なのだが、エンゼルスはその通例を破ってまで大谷を獲得、起用するのだ。

この登板間隔については、プレーする選手やファンの間でも多くの意見が交わされている。日本で二刀流を始めたときも否定的な声は多く聞かれたが、大谷は結果を出して切り開いてきた。メジャーでも同様に数字で示すことに期待したい。

イチローの通算安打

3月に入り、ビッグニュースが飛び込んできた。マーリンズをFAとなっていたイチローが古巣であるマリナーズと契約を結んだのだ。2001年にメジャーデビューを果たしたシアトルへ5年半ぶりに戻ってきたことになる。

かつてのように1番・右翼が定位置ではなく、外野手の故障者状況などにより守備位置は変わってくる。

また、打順も下位打線が濃厚だ。しかし、現時点では外野手に故障者が多く、昨シーズンよりもスタメンでの出場機会は増えることが予想される。

現在、歴代22位となるメジャー通算3080安打を記録しており、順調にいけば記録更新も期待できる。安打を何本まで増やせるかに注目したい。

もちろんこの他にも見どころはあるが、MLB初心者の方でも比較的わかりやすいものを取り上げた。自分なりの楽しみ方を見つけて欲しい。