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2010年代にMLBドラフト全体1位で指名された選手とその後の活躍

2017 7/10 10:25ryo_o
野球ボール、グローブ
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Photo by bigjom jom/Shutterstock.com

MLBは日本よりも球団が多く、当然指名される選手の数も非常に多いといえる。 その中で全体1位に選ばれる選手は、当たり前だが一人しかおらず、将来のスター選手という期待を抱かれて入団する。 2010年代のドラフト1位選手がその期待に応えられているかをみてみよう。

2015年のMVP、ブライス・ハーパー選手

2010年ドラフト全体1位指名を受けたのがブライス・ハーパー選手だ。
ワシントン・ナショナルズから1位指名を受けたハーパー選手は、2012年に獲得した新人王を皮切りに、2015年には本塁打王とMVP、シルバースラッガー賞にハンクアーロン賞と打撃タイトルを総なめにしている。
高卒新人でありながらプロ2年目には頭角を現し、現在では主力選手として活躍するハーパー選手。彼は、強肩と素晴らしい打撃が持ち味の外野手であり、本人も殿堂入りを目指している等今後も活躍が見込まれる。現在もすでに、アレックス・ロドリゲスやグリフィー・ジュニアら、高卒新人で伝説的な活躍をした選手と比較される逸材だ。

2015年にオールスターに出場、ゲリット・コール投手

上記のハーパー選手の次の年、2011年に全体1位でピッツバーグ・パイレーツからドラフト指名を受けたのがゲリット・コール投手だ。
高校時代から157キロ以上を記録し、注目を集め、実際にヤンキースからの1位指名(全体では28位)も受けたが、これを蹴ってUCLAに進学している。
制球力・球威に加え、最速161キロを記録するストレートを武器に、全体1位の名に相応しい活躍を入団1年目から続け、最終的に19勝を挙げることになる2015年シーズンには、MLBオールスターに選出された。

1位指名を2度受けているブレイディ・エイケン投手

ブレイディ・エイケン投手は、2014年のドラフトにおいて、ヒューストン・アストロズから全体1位で指名された。
だが、ドラフト後のメディカルチェック(身体検査)で右ひじの故障が発覚し、残念ながらアストロズとはその年には契約に至らなかった。
2013年のAAA世界野球選手権で、アメリカ代表に選出されたエイケン投手の能力を評価する球団は少なくなく、2015年のドラフトでは、クリープランド・インディアンズから1位指名(全体では17位)を受け、二年連続で肩書は違えど1位指名を受けることになった。
その後、トミー・ジョン手術を受け、現在も復活している投手だ。

2015年のドラフト1位、ダンズビー・スワンソン選手

2017年現在で、プロ入りを果たしている最近のドラフト1位指名選手だ。
2012年にもコロラド・ロッキーズからドラフト指名を受けはしたが、その時は入団に至らず大学で成長を遂げた結果、2015年に、アリゾナ・ダイヤモンドバックスから全体1位指名を受けた。広角に打てる打撃とリーダーシップが最大の持ち味であり、大学時代は主に二塁手であったことから、ショートとしての成長もまだまだ期待されている。

2015年の新人王、カルロス・コレア選手

カルロス・コレア選手は、2012年のドラフトでヒューストン・アストロズからドラフト1位指名を受けた選手だ。
プエルトリコ出身選手としては史上初めての全体1位指名、ということで話題にもなった。
2015年6月にメジャーデビューを果たすと、打撃とスピードを武器にレギュラーを奪取し、打率.279・22本塁打・68打点・14盗塁・OPS0.857という成績で同年の新人王に輝いている。2016年には2年連続の20本塁打をクリアし、その強肩と共に、さらなる成長が期待されている選手だ。

まとめ

2010年代のドラフト1位選手は、まだ若い選手が多く、なかなか伝説的な活躍とまでは至っていない。もっとも、今後の活躍を期待できる選手が数多いのも事実であり、今後こういった選手の成長に注目してMLBを観戦されるのも一興ではないだろうか。