1位:ゲリット・コール選手(800万ドル)
2011年ドラフト1巡目(全体1位)でピッツバーグ・パイレーツに指名されたゲリット・コール選手。その契約金は、MLB史上最高となる800万ドルだった。
コール選手は、その額面通りに活躍し、2013年シーズン途中にメジャー昇格。19試合で10勝を挙げる活躍をすると、2015年まで3年連続で2ケタ勝利をマークする。2015年は19勝を挙げ、自身初となるオールスターにも出場。サイヤング賞投票でも4位に入るなど大活躍した。
しかし、2016年シーズンは故障もあり、デビュー以来続いていた連続2ケタ勝利も途切れる7勝に終わってしまった。
2位:スティーブン・ストラスバーグ選手(750万ドル)
2009年ドラフト1巡目(全体1位)でワシントン・ナショナルズから指名されたスティーブン・ストラスバーグ選手は、当時史上最高額の750万ドルの契約金を手にした。
翌2010年にメジャーデビューを果たし、早々と5勝をマーク。しかし、ヒジに故障を発症し、トミージョン手術を受けることになってしまう。その結果、2010年9月から2011年9月まで、およそ1年間戦列を離れた。
以降、常に故障の影と戦いながら登板をしているストラスバーグ選手。2014年から3年連続で2ケタ勝利をマークしているが、2015年、2016年ともに規定投球回数に届いていない。ファンからは、1年間を通しての活躍が期待されている。
2位:ババ・スターリング選手(750万ドル)
2011年ドラフト1巡目(全体5位)でカンザスシティ・ロイヤルズから指名を受けたババ・スターリング選手。その契約金はストラスバーグ選手と同額で、MLB史上2位となる750万ドルだった。
大卒ではなく高卒ということもあり、2016年終了時点でメジャーデビューは果たせていない。しかし、2016年はMLB一歩手前のAAAまで昇格しており、近いうちのメジャーデビューに期待がかかる。
AAAでは打率.183と結果を残していないため、早くても2017年シーズン終盤以降の昇格となりそうだが、史上2位の契約金を受け取っているポテンシャルに期待だ。
4位:クリス・ブライアント選手(670万8000ドル)
2013年ドラフト1巡目(全体2位)でシカゴ・カブスから指名されたクリス・ブライアント選手の契約金は、史上4位となる670万8000ドルだった。
ブライアント選手は、当初の期待以上の活躍を見せ、2015年にメジャーデビューを果たし、打率.275、26本塁打、99打点の成績で史上20人目となる満票での新人王を獲得。翌2016年にはMVPを受賞し、チームを108年ぶりのワールドチャンピオンに導いた。
新人王の翌年にMVPを獲得したのは、4人目の快挙となっている。今後、カブスだけでなくMLBを背負っていく人材として、全米から注目されている選手の一人だ。
5位:カルロス・ロドン選手(658万2000ドル)
2014年ドラフト1巡目(全体3位)でシカゴ・ホワイトソックスから指名を受けたカルロス・ロドン選手。契約金は史上5位となる658万2000ドルだった。
翌2015年にメジャーデビューを果たすと、先発ローテーションに入り9勝をマーク。2016年も同様に9勝と、まずまずの成績を残す。
2年間で304.1回を投げて307奪三振と、奪三振能力が高い投手だ。2008年以来、地区優勝がないホワイトソックスの次期エースとして、今後に期待がかかる。
まとめ
日本の契約金の上限は1億円+出来高5000万円だが、MLBはそれ以上に支払っているのがわかる。
しかし、MLBも契約金の高騰を防ぐため、あらかじめ推奨金額が設定されており、高額な契約金を提示することが難しくなっている。
そのため、ランキングが大きく変動することはしばらくなさそうだ。