タンパベイ・レイズはどんなチーム?
アメリカンリーグ東地区に所属するタンパベイ・レイズは、1998年に創設された新しい球団だ。設立当時はタンパベイ・デビルレイズという名称だったが、2008年よりレイズとなっている。
設立当初は弱小チームだったが、2008年に地区優勝、リーグ優勝を飾り、ワールドシリーズにも進出している。惜しくもワールドチャンピオンにはなれなかったが、大きな進歩を遂げたのだ。
日本人選手では岩村明憲選手、松井秀喜選手が在籍した経験がある。岩村選手はワールドシリーズにも出場するなど、チームに大きく貢献した。
タンパベイ・レイズの永久欠番は3名
2017年開幕前の時点で、レイズの永久欠番は「12」「42」「66」の3つだ。「42」はMLB全球団で永久欠番となっているジャッキー・ロビンソン選手の背番号であるため、レイズ独自での永久欠番は2つとなる。
1998年創設で球団が若いということもあり、永久欠番の制定は多くない。アメリカ野球殿堂入り選手も1名となっており、今後に期待がかかる。同時期に球団創設となったアリゾナ・ダイヤモンドバックスも殿堂入り2名、永久欠番3名と大差はない。今後、どちらが多くの名選手を輩出するのか注目が集まる。
「12」ウェイド・ボッグス選手
レイズの永久欠番である「12」は、ウェイド・ボッグス選手の番号だ。ボッグス選手はボストン・レッドソックス、ニューヨーク・ヤンキースで活躍し、5度の首位打者を獲得している名選手だ。ボッグス選手は高校時代にタンパで過ごしており、最後にプレーするチームとしてレイズを選んだのだ。
レイズが創設された1998年からチームに加入。翌1999年には、自身の3000本安打を達成する。この年限りで引退したボッグス選手は、3000本安打の栄誉を讃えられ、在籍期間は短かったもののレイズでも永久欠番となったのだ。
「66」ドン・ジマー氏
「66」はレイズの永久欠番になっているが、それは選手や監督としての功績によるものではない。ドン・ジマー氏は、現役時代はロサンゼルス・ドジャースなどで活躍し、晩年は日本の東映フライヤーズにも在籍したが、日米通算1010安打と大きな功績を残せなかった。
現役引退後は複数球団で監督を務め、1989年にはナショナルリーグの優秀監督賞を受賞した。監督を引退した後にタンパベイ・レイズのシニア・アドバイザーの職に就き、チームの発展に努めたのだ。
今後期待される選手は?
今後、タンパベイ・レイズで永久欠番が期待される選手はいるのだろうか。2006年のドラフト1巡目(全体3位)で指名されてからレイズ一筋のフランチャイズプレーヤーとして活躍するエバン・ロンゴリア選手の「3」が一番近いかもしれない。
2008年にメジャーデビューを果たして以降、主力として活躍。2023年までの長期契約を結んでおり、移籍をしない可能性も高く、このまま成績を残し続ければといったところだろう。2017年3月現在で31歳のロンゴリア選手だが、10年活躍できるかが鍵となりそうだ。
まとめ
注目度の高いニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックスと同地区のレイズは、日本のテレビ中継で目にする機会も多くなっている。
永久欠番になるようなレジェンドは少ないだが、今後の躍進、名選手の誕生に期待が集まる。