世界第6位の資金力を有するスポーツチーム
世界経済の中心・ニューヨークに本拠地を置くニューヨーク・ヤンキースは、1901年に創設されました。創設から2年間はニューヨークではなくボルチモアで「オリオールズ」という名称で活動、1903年?1912年まではニューヨークに本拠を移し、「ニューヨーク・ハイランダーズ」として活動し、現在のニューヨーク・ヤンキースに改称しました。
これまでのワールドシリーズ優勝回数は27回、一流選手が集まる常勝軍団は各種タイトルを総なめにしてきました。経済誌「フォーブス」は、全世界のスポーツチーム資産価値ランキングを作成。ニューヨーク・ヤンキースは第6位にランクインしました。野球界ではダントツのトップです。
多くのビッグネームがチームを去った2016年
伝統あるチームながら、最後にワールドシリーズを制覇したのは2009年。ここ6年はリーグチャンピオンシップの優勝からも遠ざかっています。今季もアメリカンリーグ東地区4位に沈みましたが、ここには相次ぐ主力の流出という大きな落とし穴がありました。
前半戦終了後に、アレックス・ロドリゲス選手が突然の現役引退発表、打率3割以上・22本のホームランを打ち前半戦で打線を支えたカルロス・ベルトラン選手がテキサス・レンジャーズに移籍を発表。投手陣で序盤から好調を維持して7勝を挙げていたイバン・ノバ選手をピッツバーグ・パイレーツ、中継ぎのアンドリュー・ミラー選手と抑えのアロルディス・チャップマン選手をシカゴ・カブスに放出しています。
勝てなかった流れを断ち切るためのトレードでしたが、穴は大きく、順位を上げられないまま地区4位でシーズンを終えることになりました。