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メジャー3000本安打達成のイチロー選手と日本人投手の対戦成績は?

2017 6/13 14:49cut
ichiro、mlb
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初対戦で先輩の意地をみせた!イチロー選手対ダルビッシュ選手

2012年ダルビッシュ有選手(レンジャーズ)がメジャーリーグに挑戦し初めて対戦したのはイチロー選手のいるマリナーズだった。これは、多くの日本人野球ファンが待ち望んだ対戦でもある。ダルビッシュ選手がデビューした2005年にイチロー選手は、既にメジャーリーグに移籍しており日本での対戦はない。日本で圧倒的な成績を残した投打のヒーローが海を超えて初対戦を迎えたのだ。
初回に訪れた第一打席、イチロー選手は2-2まで追い込まれる。そして、ファールで粘った後の6球目に154キロのストレートをうまくバットに乗せ三塁後方へポテンヒット。初対戦はイチロー選手が制した。この試合でイチロー選手はダルビッシュ選手から3安打を放つ。かつて、イチロー選手が野茂英雄選手(当時レッドソックス)に2打数ノーヒット1死球と貫禄を見せられたように先輩の意地を見せた。
イチロー選手はダルビッシュ選手の1年目に3試合の対戦があり11打数6安打、打率.545の成績を残す。完全にイチロー選手がダルビッシュ選手をカモにしたのだ。しかし、2013年は6打数1安打、打率.167、2014年は5打数ノーヒット、打率.000と年を追うごとにイチロー選手は封じ込められている。
2015年以降は対戦がない両選手だが、2017年はインターリーグでレンジャーズとマーリンズの対戦が組まれており3年ぶりの対戦を見ることができるかもしれない。

<イチロー選手対ダルビッシュ選手対戦成績>
打率.318(22打数7安打)、3三振

電撃トレードから2日後に初対戦!イチロー選手対岩隈選手

岩隈久志選手(マリナーズ)は2012年に日本からマリナーズに移籍しイチロー選手とはチームメートになった。しかし、イチロー選手の電撃的なトレードによって岩隈選手の初年度から対戦機会が訪れることになったのだ。
イチロー選手は2012年7月23日(現地時間)から組まれていたマリナーズ対ヤンキースの三連戦直前にトレードが決まる。その三連戦の三戦目が、岩隈選手の先発登板だったのだ。
思いがけない形で初対戦を迎えることになった、イチロー選手と岩隈選手の初対戦は3打数1安打だった。第3打席でイチロー選手がセンター前ヒットを放ったのだ。
それ以降、イチロー選手は岩隈選手からヒットを放つことはできておらず、9打席連続ノーヒットとなっている。イチロー選手は岩隈選手に雪辱を果たしたいところだ。2017年シーズンにマーリンズ対マリナーズのインターリーグは組まれているため2014年以来、3年ぶりの対戦に期待がかかる。

<イチロー選手対岩隈久志選手>
打率.091(11打数1安打)

苦手意識がある?イチロー選手対上原浩治選手

イチロー選手から遅れること8年、2009年にメジャーリーグへ移籍した上原浩治選手(当時オリオールズ)は先発投手としてメジャーリーガーのキャリアをスタートさせた。
イチロー選手と上原選手の初対戦は2009年6月11日(現地時間)に訪れる。上原選手にとって10試合目の先発マウンドだった。1番ライトで出場していたイチロー選手は初回、先頭打者として上原選手と対戦する。この打席でイチロー選手は2球で追い込まれカウント1-2となった4球目をショートフライに打ち取られている。初対戦は上原選手に軍配が上がった。
続く第2打席は3回表、無死一塁の場面だった。この打席でイチロー選手は、2-2からの6球目をライトへツーベースヒットを放つ。イチロー選手はチャンスを広げこの回の得点に結びついた。第3打席でもスリーベースヒットを放ち、イチロー選手はこの試合で3打数2安打の成績を残す。2009年は上原選手が故障したこともあり、この対戦のみに終わる。
2010年以降は10打数ノーヒット、そして6三振とイチロー選手は上原選手に完全に抑え込まれている。2016年シーズンの対戦はなかったが、2017年シーズンは上原選手がナショナルリーグのカブスに移籍したことで2年ぶりの対戦を見ることができるかもしれない。

<イチロー選手対上原選手>
打率.154(13打数2安打)、6三振

2安打放つもストレートに見逃し三振!イチロー選手対田中選手

田中将大選手(ヤンキース)は、2014年にメジャーリーグへ挑戦し選んだチームが、イチロー選手の所属するヤンキースだった。1年目はチームメートとして二人は戦う。
2014年シーズンオフにイチロー選手は、マーリンズへと移籍し2015年に田中選手と初めて対戦することになった。
イチロー選手と田中選手の初対戦の初球はストレートではなくスライダーだった。この時、イチロー選手は"初球にスライダーで来たか”といった表情で「Yeah!」と声を出す。その声を意識したのかキャッチャーが出した次のサインはストレートだった。イチロー選手は上手く弾き返し初対戦はイチロー選手に軍配が上がる。
第2打席は内野安打を放ち2打数2安打で迎えた第3打席。イチロー選手は追い込まれてから田中選手の決め球であるスプリットを待つ。しかし、最後に来た球は内角いっぱいのストレートだった。イチロー選手はバットが出ず見逃し三振。
両者の対戦はこの1試合しか行われていないが見るものを魅了した対戦となった。2017年はマーリンズとヤンキースの対戦は組まれていないがオールスターゲーム、ワールドシリーズでの対戦に期待だ。

<イチロー選手対田中選手>
打率.500(4打数2安打)、1三振

試合に勝って勝負に負けた!イチロー選手対前田健太選手

2016年にメジャーリーグへ移籍した前田健太選手(ドジャース)は開幕から4試合に登板し3連勝をマークしていた。イチロー選手と前田選手の初対戦は前田選手が無傷の4連勝を賭けて挑んだ2016年4月28日(現地時間)だった。前田選手のデビューは2007年となっており、イチロー選手との対戦はこれが初めてだ。
2回表の初対戦でイチロー選手はファール、見逃しと簡単に追い込まれてしまう。日本だとここで一球外すこともある場面だが前田選手は三球勝負を選択する。勝負球は縦のスライダーだった。イチロー選手のバットは空を切り、空振り三振に終わる。
第2打席、第3打席とイチロー選手は前田選手に打ち取られてしまった。試合はイチロー選手の所属するマーリンズが勝ち前田選手の連勝は止まったが、イチロー選手にとっては残念な結果となってしまう。
前田選手は試合後のインタビューで「子供の頃から憧れていた選手と対戦できて幸せな時間でした」と語っており、改めてイチロー選手の偉大さを感じさせてくれた。
2016年シーズンは、この試合を含めて2試合の対戦があり、イチロー選手は6打数1安打の成績を残している。2017年シーズン以降の巻き返しに期待がかかる。

<イチロー選手対前田選手>
打率.167(6打数1安打)、1三振