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佐賀県の高校野球強豪校はどこ?今もっとも甲子園に近い高校を紹介

2020 3/11 17:00SPAIA編集部
イメージ画像ⒸmTaira/Shutterstock.com
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県で甲子園最多出場の実力校・佐賀商

佐賀県の中学校に在学中の野球少年やその親御さんはどの高校に進学すべきか、頭を悩ませているかもしれない。佐賀県には甲子園で好成績を残している高校がいくつかある。そこで、2つの伝統校と近年成長著しい高校を紹介したい。

まずは、1994年に佐賀県の高校で初めて甲子園優勝を果たした佐賀商業高校を紹介する。「誠実・努力」を校訓にもつ佐賀商業高校は1907年に創立された歴史ある県立高校だ。

1921年に発足した野球部は私立が優勢といわれる甲子園に、県内で最多出場を果たしている名門校である。野球部以外も部活動が盛んな高校のため、多くの生徒が部に所属し、「授業と部活動を真剣に」をキャッチフレーズに文武両道に励んでいる。

「がばい旋風」巻き起こした佐賀北

続いて紹介するのは、1963年に創立された公立高校、佐賀北高校だ。すでに5回の甲子園出場経験を持つ佐賀北高校は、野球以外にも単位制高校であることや芸術科も設置しているという特色がある。学習面では、国立大学への進学の高さも強みだ。

佐賀北高校は、2007年夏の甲子園決勝戦で、現在は広島で活躍する広陵のエース・野村祐輔から逆転満塁ホームランを放って劇的な優勝を成し遂げている。全国的には野球有名校ではなかったにもかかわらず、優勝を果たしたことで、日本中を歓喜の渦に巻き込んだ。「がばい旋風」という言葉で記憶に残っている方も多いのではなかろうか。

歴史は浅いが甲子園出場経験のある早稲田佐賀

最後に紹介するのは、早稲田大学の系列校で2010年に創立された早稲田佐賀高校だ。早稲田大学への進学はもちろんのこと、東京大学をはじめとした難関国立大学への合格実績もある。なお、この高校の野球部では、野球に打ち込めるよう、部員のおよそ9割が寮生活を送っている。

創設されたばかりの学校のため、当然野球部の歴史も浅い。それにもかかわらず、2017年夏に甲子園出場を果たしている。系列校の早稲田実業(東京)は甲子園優勝経験もある名門のため、早稲田佐賀も後に続けるか、今後が楽しみだ。

2020年、三たび佐賀県勢の快進撃はあるか

このように、佐賀県には甲子園優勝経験をもつ高校が2校もある。他にも佐賀学園、唐津商、龍谷なども甲子園に近い位置にいる。公立高校であっても甲子園に出場できるし、文武両道を目指している高校が多いのも特長だ。

1994年の佐賀商から13年後に佐賀北が優勝、さらに13年後の2020年、歴史が繰り返されるなら、三たび佐賀県勢の快進撃があるかも知れない。