延長14回激闘、逆転サヨナラ負け
第101回全国高校野球選手権大阪大会準々決勝が7月26日、大阪シティ信用金庫スタジアムなどで行われ、昨年、甲子園春夏連覇した大阪桐蔭が金光大阪に3-4で逆転サヨナラ負けした。大阪桐蔭はセンバツも出場を逃しており、春夏ともに甲子園に出場できなかったのは2011年以来8年ぶり。根尾昂(現中日)、藤原恭大(現ロッテ)らがいた「最強世代」の1学年後輩にあたる現3年生にとっては悔しい終戦となった。
試合は手に汗握る熱戦となった。前半は互いに得点を許さず、7回に大阪桐蔭が石井の右中間へのタイムリー二塁打で1点を先制。しかし、勝利目前の9回裏1死一、三塁から金光大阪の古川に右前タイムリーを喫して延長に突入した。
タイブレークで無死一、二塁から始まった延長14回、大阪桐蔭は加藤のタイムリーとスクイズで2点を勝ち越したが、その裏、3点を失って逆転サヨナラ負け。最後は満塁から押し出し2つと決勝スクイズという劇的な幕切れだった。
最強世代が抜けた新チームは昨秋の大阪大会決勝で履正社に敗れて準優勝。近畿大会では準々決勝で智弁和歌山に敗れて当落線上だったが、センバツ出場はならなかった。さらに春季大阪大会では5回戦で近大付に敗戦。現3年生は最後の夏に全てを賭けたが、またしても甲子園には届かなかった。

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大阪桐蔭は近年の高校球界の中心にいる全国屈指の強豪校。勝てば勝つほど有望な中学生が集まるようになり、勝てば勝つほど集客力も伸びた。高校野球人気の高まりもあって、大阪桐蔭が出場する試合は開始前から地方大会では異例の行列ができることも珍しくなかった。
そんな中、「最強世代」の後輩たちは相当なプレッシャーを受けていたことも想像に難くない。レギュラーには2年生も名を連ねるだけに、悔しさを糧に再び頂点を目指す戦いが始まることになる。
















