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平成8年 松山商奇跡のバックホームで優勝【平成スポーツハイライト】

2018 12/22 15:00SPAIA編集部
甲子園球場ⒸSPAIA
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オールドファン垂涎の古豪対決

平成8年(1996年)の決勝は明治35年創部の松山商と、大正12年創部の熊本工という古豪対決だった。松山商は昭和44年決勝で太田幸司擁する三沢(青森)と延長18回引き分け再試合の末に優勝して以来、27年ぶりの大旗を狙う。

一方の熊本工は、後に“打撃の神様”と呼ばれる川上哲治がエースとして準優勝した昭和12年以来、59年ぶりの決勝戦だった。どちらが勝ってもオールドファンにはたまらない好カードは、球史に残る名勝負となった。

松山商が1点リードで迎えた9回裏2死走者なし。追い詰められた熊本工の1年生・澤村がレフトポール際に起死回生の同点本塁打を放った。松山商の先発・新田はマウンド上でがっくりとひざまずき、ショックを隠せなかった。

こうなると押せ押せだ。勢いに乗った熊本工は延長10回、先頭打者の二塁打を足掛かりに1死満塁のチャンスをつかむ。一人でも走者が生還すれば熊本工の初優勝が決まる場面。松山商の澤田監督はライトをチーム一の強肩、矢野に交代させた。矢野は全速力で走り、ライトの守備位置に向かった。

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