「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

大阪桐蔭が史上初2度目の春夏連覇!西谷監督「最高、本物、最強のチームになろうと……」

2018 8/21 17:25青木スラッガー
甲子園球場,ⒸSPAIA
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

昨夏の涙を糧に史上初の春夏連覇

第100回全国高校野球選手権記念大会第16日、決勝戦が行われ、センバツ王者の大阪桐蔭(北大阪)が金足農(秋田)を13対2で制し、4年ぶり5回目の優勝を飾った。2度の春夏連覇(2012年以来)は史上初の快挙。優勝候補大本命がダークホースを圧倒し、全国3781校の頂点に立った。

秋田県勢として第1回大会以来99大会、103年ぶりに決勝に進出した金足農の東北勢初優勝はならなかった。

準決勝まで5戦完投している金足農の吉田に、準決勝まで3本塁打の藤原、2本塁打の根尾らを擁する大阪桐蔭の最強打線が初回から襲い掛かった。根尾のバックスクリーン弾などで5回までに12得点を挙げ、守りではエース柿木が112球完投。昨夏涙をのんだ3年生が活躍し、1年越しの快挙を達成した。

根尾のバックスクリーン弾など5回に打者11人6得点の猛攻

1回、大阪桐蔭は先頭に四球を出した吉田の立ち上がりを攻め、2死満塁からワイルドピッチで1点を先制。さらに6番石川の2点タイムリー二塁打でこの回3得点とする。

金足農は3回、2番佐々木の犠牲フライで1点を返し2点差に追い上げた。しかし4回、大阪桐蔭は1番宮崎のレフトへの3ランで追加点。好投手吉田から4回終了で5点リードを奪う。

大阪桐蔭が優勢を決定づけたのは5回。先頭の4番藤原がヒットで出塁すると、5番根尾から大会3本目となるバックスクリーンへの2ランが飛び出す。さらに4番藤原のイニング2安打目となるタイムリー二塁など、打者一巡7安打の猛攻で一挙6得点。132球を投じた吉田はこの回で今大会初めてマウンドを降り、6回からライトの守備に回った。

金足農は7回、8番菊地のタイムリーで1点を返すも、大阪桐蔭はその裏に1点を追加。序盤から好投を続けていたエース柿木は尻上がりに調子を挙げ、最後まで金足農に流れを渡さなかった。

西谷監督「『最強』のチームになった」

大阪桐蔭の西谷浩一監督は優勝インタビューで「1年間の目標として、『最高』のチームを作ろうと、そして『本物』のチームを作ろうと、そして最後に『最強』のチームになろうということを言いましたが、今日、『最強』のチームになったことを本当に嬉しく思います」とコメント。 春夏連覇をかけて臨んだ昨夏の3回戦・仙台育英戦から1年。主将の中川ら、そのときの中心メンバーが多く残り、悔しさをバネに成長してきたチームが、まさしく「最強」という他ない戦いで頂点に立った。

<大阪桐蔭の戦績>
1回戦  大阪桐蔭3 - 1作新学院(栃木)
2回戦  大阪桐蔭10 - 4沖学園(南福岡)
3回戦  大阪桐蔭3 - 1高岡商(富山)
準々決勝 大阪桐蔭11 - 2浦和学院(南埼玉)
準決勝  大阪桐蔭5 - 2済美(愛媛)
決勝   大阪桐蔭13 - 2金足農(秋田)