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今年の夏は56校! 夏の甲子園100回大会はなにが違う?

2018 6/26 07:00勝田聡
甲子園球場,ⒸShutterstock.com
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史上最多の56校が出場

各校ともに第100回全国高校野球選手権記念大会に向け、日々練習に励んでいる。100回大会となる今回は節目ということもあり、出場校は56校と通常より7校多い。また、夏の甲子園出場校数においても史上最多だ。(※通常の大会では47都道府県のうち北海道と東京都が2校ずつ出場しており合計49校で争われている)

ここで、どこの都道府県が二地区にわかれるのかおさらいしておきたい。
今大会2地区となるのは下記の9都道府県だ。

【2代表となる都道府県】

  • 北海道→北北海道、南北海道
  • 埼玉県→北埼玉、南埼玉
  • 千葉県→東千葉、西千葉
  • 東京都→東東京、西東京
  • 神奈川県→北神奈川、南神奈川
  • 愛知県→東愛知、西愛知
  • 大阪府→北大阪、南大阪
  • 兵庫県→東兵庫、西兵庫
  • 福岡県→北福岡、南福岡

9都道府県のなかで北海道と東京都は、通常の大会でも2代表制となっている。そのため、驚きや目新しさといったものはないだろう。 第60回大会(1978年)から49代表制になった夏の甲子園だが、今大会以前の第80回大会(1998年)と90回大会(2008年)も記念大会として55校が出場している。今大会は56校出場と前2大会に比べ1枠多く、それに当たるのは福岡県だ。

あくまで記念大会のための措置なので、来年に開催される101回大会からは通常の49校に戻るだろう。

第1回大会から予選に参加している高校も!

全国中等学校優勝野球大会として1915年に開催。戦争により余儀なく中断したものの、1948年に名称を全国高等学校野球選手権大会と改め再開。そして今年で100回目を迎える。

100大会全てに出場した高校はいないが地方予選に限れば、第1回から100大会連続で参加している学校が15校ある。そのため今大会は、舞台となる甲子園で各校の主将が先頭に立ち、行進を行うこととなった。主将だけでなく全員が行進できるよう、各地方予選を突破することに期待したい。

【第1回大会から参加している15校】

  • 時習館高(愛知/旧愛知四中)
  • 旭丘高(愛知/旧愛知一中)
  • 岐阜高(岐阜/旧岐阜中)
  • 同志社高(京都/旧同志社中)
  • 山城高(京都/旧京都五中)
  • 西京高(京都/旧京都一商)
  • 市岡高(大阪/旧市岡中)
  • 関西学院高(兵庫/旧関西学院中)
  • 神戸高(兵庫/旧神戸一中)
  • 兵庫高(兵庫/旧神戸二中)
  • 桐蔭高(和歌山/旧和歌山中)
  • 鳥取西高(鳥取/旧鳥取中)
  • 米子東高(鳥取/旧米子中)
  • 松江北高(島根/旧松江中)
  • 大社高(島根/旧杵築中)

過去の記念大会は歴史的なできごとが!

松坂大輔(現・中日)を擁した横浜高が決勝戦でノーヒットノーランを達成し、京都成章高を圧倒した80回大会。春夏連覇を飾り「平成の怪物」の称号をほしいままにした。その10年後の90回大会では、大阪桐蔭高が選手権大会史上最多タイの17-0というスコアで常葉菊川高を完封した。
このように過去に行われた2度の記念大会は、とても印象的だった。

56校による熱戦は8月5日に開幕する。果たして、3度目となる記念大会で歴史的出来事は起こるのだろうか、非常に楽しみだ。