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大阪桐蔭、智弁和歌山をはじめ注目校の戦績はいかに?【春季高校野球大会】

2018 6/14 15:55勝田聡
バッター,@shutterstock
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決勝は、再び大阪桐蔭VS智弁和歌山

第100回全国高校野球選手権記念大会の出場校を占う上で重要な春季高校野球大会(以下、春季大会)が、6月11日の東北大会決勝をもってすべての地区で終了した。2018春のセンバツで決勝に進んだ大阪桐蔭高(大阪府)と智弁和歌山高(和歌山県)は、どのような成績だったのか振り返ろう。

史上3校目となるセンバツ連覇を達成した大阪桐蔭高は、順当に近畿大会も制覇した。第100回記念大会では、激戦区大阪の予選が南北に分かれて行われる。最大のライバル履正社高は、大阪桐蔭高と同じ北大阪。甲子園までの道のりは、容易ではない。

大阪桐蔭高のチーム状態は、6月10日の練習試合で中京大中京と愛産大三河に連敗するなど万全ではない可能性がある。しかし、百戦錬磨の西谷浩一監督が手をこまねいているとは思えない。夏の大会に照準を合わせて仕上げてくるはずだ。

センバツ準優勝の智弁和歌山高は、近畿大会の決勝で再び大阪桐蔭高に敗退。センバツでは2-5、近畿大会では1-3、いずれも2点差で涙をのんだ。優勝までの「あと一歩」は近くて遠い。夏の甲子園で「三度目の正直」を目指したいところだ。

【春のセンバツ上位校】
優勝 :大阪桐蔭(大阪府)
準優勝:智弁和歌山(和歌山県)

【各地区春季大会優勝校】
北海道:札幌第一(北海道)
東北 :聖光学院(福島県)
関東 :健大高崎(群馬県)
北信越:星稜(石川県)
東海 :東邦(愛知県)
近畿 :大阪桐蔭(大阪府)
中国 :広島新庄(広島県)
四国 :大手前高松(香川県)
九州 :九州国際大付(福岡県)

春季大会2回戦敗退の報徳学園、甲子園で巻き返しなるか?

神奈川県の代表を争う横浜高と東海大相模高。今夏の甲子園では南北に分かれるため、県大会で顔を合わせることはない。(横浜高が南神奈川、東海大相模高が北神奈川)

先日行われた春季神奈川県大会でも、両校は顔を合わせることのないまま関東大会へ進出。関東大会では両校ともにベスト8で敗退した。甲子園でライバル対決を見ることができるだろうか。

清宮幸太郎(日本ハム)が昨年まで主将としてチームを引っ張っていた早稲田実業は、春季東京都大会準決勝でプロ注目のスラッガー野村大樹が本塁打を放ったものの日大三高に敗れた。甲子園の予選は従来通り西東京、東東京に分かれて行われ、早稲田実業と日大三高は西東京予選で相まみえる。早稲田実業としては雪辱を果たしたいところだ。

また、昨年2年生ながらU18W杯で日本代表に選ばれた小園海斗率いる報徳学園(兵庫県)にも注目が集まっている。春季兵庫県大会では、準優勝の滝川二高に2回戦で敗れた。夏の大会では、報徳学園の巻き返しにも期待したい。

また、昨年まで秀岳館高(熊本県)を率いていた鍛治舎巧監督が赴任した県岐阜商高は、春季岐阜県大会3位で、東海大会に出場できなかった。しかし、歴戦の名将だけに夏の予選で古豪を復活に導くかもしれない。

第100回を迎える今夏の甲子園は、例年以上の盛り上がりが予想される。予選が始まる前から、各地区の情報を集めておきたい。