春のセンバツ! 席の種類は6種類
プロ野球の試合ではたくさんの席種があるが、高校野球の席種は多くない。今大会の席種は中央特別自由席、1塁特別自由席、3塁特別自由席、1塁アルプス自由席、3塁アルプス自由席、外野席の6種類となっている。外野席はライト側、レフト側ともに無料となっている。今年の夏に行われる第100回大会は事故防止などの安全対策から、外野席も有料化と発表があったが春のセンバツは従来通り無料のままだ。
もっとも高額な中央特別自由席はバックネット裏にあたる。テレビ中継で投手方向から見た際、正面に当たる部分だ。投球の軌道が見える席であり、臨場感を味わえるため、席を確保するのに苦労する人気席となっている。
ただし、一部はドリームシートとして全国の小中学生の軟式・硬式野球チーム向けとなっているので最前列付近に座ることはできない(今大会の申し込みは終了)。
特別自由席は1塁・3塁ともに、ベンチ上から内外野の中間地点あたりまでとなる。反対側のベンチを見ることができ、監督の動きなどを観察できる。
アルプス自由席は両校の応援団やブラスバンド、及び関係者が多く座っている席だ。自由席ということもあり、関係者以外も入ることは可能。
外野席はレフト・ライトともに自由席だ。マウンド、バッターボックスからは遠くなるが、全体を見渡すことができ、ホームランボールが飛び込んでくることもある。
【チケットの値段】
- 中央特別自由席:2,000円
- 1塁特別自由席:1,500円(600円)
- 3塁特別自由席:1,500円(600円)
- 1塁アルプス自由席:600円
- 3塁アルプス自由席:600円
- 外野席:無料
※()はこども料金
チケットの購入方法
一般的なチケット購入方法は、前売り券と当日券の2種類がある。
【前売り券】
前売り券はチケットぴあ、ローソンチケット、CNプレイガイド、イープラス、セブンチケットといったインターネットで、3月1日より販売が始まっている。日程によっては売り切れている試合もあり、注意が必要だ。また、開催日の2日前までしか購入できない。
※前売り券で購入できるのは1塁・3塁の特別自由席のみ。
【当日券】
ⒸSPAIA
開門と同時に甲子園球場入場券発売窓口で販売される。前売り券と違い全席種が販売される。毎年、多くの日程で長蛇の列ができており、カードによっては売り切れる場合も多くあるため、確実にチケットを確保したい場合は、前売り券の購入が必須だろう。
オススメ席種は?
観戦するのにどの席がいいのかは、見たいポイントによって異なってくる。臨場感を重視したい場合はやはり、中央特別自由席がオススメだ。2,000円ともっとも高額だが、選手を近く感じられる点は大きな魅力となる。銀傘(屋根)があり、多少の雨は凌ぐことができるのもメリットだが、前述したとおり席を確保するのに苦労する場合もあるのが難点だ。
1塁・3塁の特別自由席は、ベンチの動きやブルペンを見ることができる。さらに、内外野両方を見渡すことができるので、全体的に見たい方にオススメだ。中央特別自由席と同様に銀傘があるため、雨風を多少防いでくれる。
1塁・3塁のアルプス席は各高校の雰囲気を味わうことができ、OBの元プロ野球選手などが座っていることもある。
外野席は無料ということもあり多くの観客が訪れる。距離は遠いものの全体を見ることが可能だ。日に当たっていることが多く、寒さを一番感じにくい席でもある。
初めて見に行くのであれば、全体を見やすい1塁・3塁の特別自由席がオススメだ。内外野ともに見ることができ、各校のベンチの動き、ブルペンでの準備まで目が届く。春とはいえ、甲子園では底冷えする日も多い。値段や見たいポイント、天気などによりオススメの席は変わる。どのように観戦したいかシミュレーションを行い、チケットを手に入れて欲しい。