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【第90回春のセンバツ】出場校決定!注目は大阪桐蔭・明徳義塾

2018 1/26 21:13mono
baseball ball
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初出場は10校!最長連続出場は大阪桐蔭の4年連続

今大会に出場する36校のうち初出場は10校。また、複数年連続出場の最長は大阪桐蔭(大阪)の4年連続だ。毎年、選手が入れ替わる中で出場を果たしているのは指導の賜物だろう。

昨年の大会覇者でもある大阪桐蔭は第一神港商(1929年、1930年)、PL学園(1980年、81年)と過去2度しか達成されていない、春連覇を目指す。一方で昨夏の覇者である花咲徳栄は、秋季大会で結果を残すことができず不出場。このことからも、継続して甲子園に出場するのは、並大抵ではないということがわかるだろう。

その出場校は下記の通りだ。

【出場校】
<21世紀枠>
由利工(秋田):初
膳所(滋賀):59年ぶり4回目
伊万里(佐賀):初

<北海道>
駒大苫小牧(北海道):4年ぶり4回目

<東北>
花巻東(岩手):6年ぶり3回目
日大山形(山形):36年ぶり4回目
聖光学院(福島)5年ぶり5回目

<関東>
明秀日立(茨城)初
国学院栃木(栃木):18年ぶり4回目
中央学院(千葉):初
東海大相模(神奈川):7年ぶり10回目
慶応義塾(神奈川):9年ぶり9回目

<東京>
日大三(東京):2年連続20回目

<東海>
静岡(静岡):2年連続17回目
東邦(愛知):2年ぶり29回目
三重(三重):4年ぶり13回目

<北信越>
富山商(富山):9年ぶり6回目
日本航空石川(石川):初
星稜(石川):13年ぶり12回目

<近畿>
近江(滋賀):3年ぶり5回目
彦根東(滋賀):9年ぶり4回目
乙訓(京都):初
大阪桐蔭(大阪):4年連続10回目
智弁学園(奈良):3年連続12回目
智弁和歌山(和歌山):4年ぶり12回目

<中国>
おかやま山陽(岡山):初
瀬戸内(広島);27年ぶり3回目
下関国際(山口):初

<四国>
英明(香川):3年ぶり2回目
松山聖陵(愛媛):初
明徳義塾(高知)3年連続18回目
高知(高知):5年ぶり18回目

<九州>
東筑(福岡):20年ぶり3回目
創成館(長崎):4年ぶり3回目
富島(宮崎):初
延岡学園(宮崎):12年ぶり3回目

注目は連覇を狙う大阪桐蔭!明治神宮覇者の明徳義塾は初の春制覇を狙う

注目度ナンバーワンはやはり大阪桐蔭だろう。近畿大会を制し臨んだ明治神宮大会では、準決勝で敗退してしまった。昨夏の経験者を軸として、春連覇に向けて雪辱に燃えている。また、同じ近畿の滋賀県勢は21世紀枠の膳所含め3校が選出された。過去、同県から複数校が選出されたことはなく、史上初の快挙となる。

明治神宮大会王者の明徳義塾は2002年に夏の選手権制覇は果たしているものの、春のセンバツは1983年・2004年のベスト4が最高成績。記念大会で紫紺の大優勝旗を手に入れたい。

関東大会で決勝に進んだ中央学院(千葉)、明秀日立(茨城)は順当に選出。両校ともに初出場となり、甲子園での旋風に期待したいところ。また東海大相模(神奈川)、慶応義塾(神奈川)と甲子園の常連校が揃って出場。この2校が同時に出場するのは2005年以来13年ぶりとなる。

明治神宮大会初出場ながら準優勝に輝いた創成館(長崎)も注目したい。同大会ではおかやま山陽(岡山)、聖光学院(福島)、大阪桐蔭(大阪)と夏の甲子園出場校を次々に撃破。決勝で明徳義塾(高知)の前に力尽きたが強豪校と互角の戦いを繰り広げてきた。2009年の清峰以来となる長崎県勢の優勝を目指す。

21世紀枠では由利工(秋田)、膳所(滋賀)、伊万里(佐賀)の3校が選ばれた。2001年に創設されて以降、決勝に進出したチームはない。過去最高成績は宜野座(沖縄/2001年)、2009年・利府(宮城/2009年)のベスト4。今回の3校はベスト4の壁を突破できるだろうか。注目が集まる。

ここでも大谷?センバツで輝くのは誰だ!?

昨年の清宮幸太郎(早稲田実業→日本ハム)のような超高校級の選手は不在。しかし、プロ注目の選手は多数いる。なかでも優勝候補に挙げられる大阪桐蔭の根尾昂、藤原恭大、柿木蓮ら3人は圧倒的だ。昨夏の甲子園でも主役として活躍しており、経験値は高い。大舞台でも物怖じすることはないだろう。また、根尾は大谷翔平(エンゼルス)と同じく二刀流いや、それ以上の三刀流(投手・内野手・外野手)の可能性も秘めている。身長177センチと野球選手にしては大きくないものの、中学時代にスキーで培った成果なのか足腰が強く打球は鋭い。投手・野手双方でハイレベルなパフォーマンスを見せており1位候補だ。

昨夏の甲子園終了後に行われたU-18で下級生ながら日本代表に選ばれた藤原。50メートル5秒台の俊足でリードオフマンとしてチームを引っ張ってきた。今大会でもトップバッター務めることが濃厚。相手投手からすると塁に出したくない選手だろう。昨秋からエースナンバーを背負っている柿木。昨夏の甲子園でも2試合(10.1回)に登板し防御率0.00と結果を残した。今大会でも結果を残せるか注目が集まる。

4番・投手の二刀流として期待が掛かるのは大谷拓海(中央学院)だ。『大谷』という名字かつ、4番・投手ということもあり、取り上げられる機会は多い。明治神宮大会・準々決勝の明徳義塾戦では敗戦となったものの、5失点完投を果たし本塁打も放った。甲子園の舞台で本家・大谷こと大谷翔平(エンゼルス)が挙げることのできなかった白星を手に入れたい。

福島県内で圧倒的な強さを誇っている聖光学院(福島)の横堀航平にも注目が集まる。東北大会初戦では7番を務めていたが、準々決勝以降は2番に昇格。4戦通算で打率.600(15打数9安打)、9打点の成績を残すなど、全試合で安打・打点をマークした。また、打つだけではなく、犠打もキッチリ決めるなど2番打者として役割も果たしている。クリーンアップへの繋ぎ役としての期待が掛かる。