甲子園を春夏連覇した7校を振り返る【大阪桐蔭】|【SPAIA】スパイア

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甲子園を春夏連覇した7校を振り返る【大阪桐蔭】


いきなり注目校同士の対戦となった大阪桐蔭

もっとも最近で春夏連覇となったのは、2012年の大阪桐蔭高校だ。エースに藤浪晋太郎選手(現阪神タイガース)、1学年下の正捕手に森友哉選手(現西武ライオンズ)、さらに控え投手の澤田圭佑選手も立教大学を経てオリックスバファローズへと入団しており、いまだ高校野球史上最強チームとの呼び声も高い。
春の選抜では、1回戦からいきなりの注目カードであった。大谷翔平選手(現北海道日本ハムファイターズ)擁する花巻東高校との対戦であったからだ。
投手は150km/hオーバーのストレート、打っては選抜大会当時ですでに36本塁打(その後56本塁打まで記録を伸ばす)。怪我からあけたばかりであったが、二刀流として当時から非常に高い注目度を誇っていた選手だ。

ライバルに先制ホームランを打たれるも最後は力の差を見せつける

2回の裏、藤浪選手はいきなり大谷選手にライトスタンドへホームランを打たれてしまう。高校通算37号となる一発であった。4回にも1点を失い0-2と花巻東リードのまま、試合は中盤に向かっていく。しかし、怪我あけの大谷選手にはスタミナが足りなかったのか、中盤以降制球が乱れ始める。
6回の表、大阪桐蔭は四球・ヒット・送りバントで1死2・3塁のチャンスを作ると、セカンドゴロでまず1点を返す。その後も四球でチャンスを広げると、今後は2年生の笠松悠哉選手がタイムリーツーベースを放ち、2点を追加。3-2と逆転に成功した。
続く7回にも1番・森選手のヒットから4番・田端良基選手のツーランで2点を追加。9回にも相手のミスに乗じて4点を取り、最終的には9-2で勝利した。

中盤・終盤での逆転劇が続いた春の選抜

続く九州学院戦では、またも4回に2点を先制されてしまうも、6回に笠松選手のスリーランで3点を入れて逆転。7回で藤浪選手のホームラン、8回で藤浪選手のタイムリーで1点ずつを追加して最終的には5-3で勝利。藤浪選手の投打に渡る活躍や、笠松選手の勝負強さが光った逆転勝利だった。
浦和学院(埼玉)戦では沢田選手が先発し初回に1点を取られたが、7回表に笠松選手のタイムリーで同点に追いつき、8回裏には2つのエラーやパスボールが重なって再び勝ち越しを許してしまう苦しい展開に。さらに9回には先頭の森選手がライト線に良い当たりを放つも、ライトの好返球によって2塁でタッチアウト。いよいよ万事休すかと思われた。
しかし、ここからまず小池裕也選手が四球で出塁すると、5番・安井洸貴選手が左中間へタイムリーツーベースで同点に追いつく。6番・笠松選手は三振も7番・白水健太選手がタイムリーヒットでとうとう逆転に成功。絶体絶命から逆に相手を追い詰めてしまった。その裏を藤浪選手がしっかりと抑え、これで3試合連続の逆転勝利。春の大阪桐蔭は苦しい展開も多かったが、ここ1番の集中力が見事であった。

光星学院を破って春の大会制覇

準決勝の健代高崎(群馬)戦は、2回裏に白水選手のタイムリーで先制。8回表にホームランで同点に追いつかれるも、その裏で森選手がホームランを放ちすぐさま勝ち越し、さらに笠松選手のホームランも飛び出し3-1で勝利した。四球やヒットでつないでいくだけではなく、こういった1発攻勢もできるというのは、さすが大阪桐蔭といったところだろう。
決勝の光星学院(青森・現八戸学院光星)戦でも、初回に小池選手のツーランでさい先良く先制するも、3回表に3番・田村龍弘選手(現千葉ロッテマリーンズ)、4番・北條史也選手(現阪神タイガース)の連続ツーベース、さらに5番・武田聖貴選手のタイムリーで同点に追いつかれてしまう。
だが、その直後の裏には小池選手のヒットから安井選手のタイムリースリーベース、笠松選手の四球を挟んで白水選手のタイムリー、さらに水谷友生也選手の犠牲フライなどで3点を勝ち越した。このように追いついた後、すぐに取り返してくれるほど頼もしい野手陣はなかなかいないだろう。藤浪選手はその後も再三ランナーを出し、5回にはまたも北條選手にタイムリーを打たれたものの、要所を押さえるピッチングで3失点完投勝利。春の大会を制覇した。

夏の大会ー予選では危ないシーンもあったが本選では圧倒的だった

夏の大会では、予選の準決勝までは危なげない試合運びで勝ち進むも、決勝の履正社高校戦で苦戦を強いられてしまう。6回までに10-1と大量にリードしておきながら、藤浪選手が連打を浴びてしまい8回に一挙5失点。さらにランナー満塁の状態で澤田選手に交代も、タイムリーを1本浴びてしまいこれで10-8。なんとか続く打者を打ち取って反撃を食い止めるも、後の甲子園へと不安を残す試合となった。
しかしいざ本選が始まると、そんな心配はどこかへ吹き飛ぶようであった。むしろ先の予選試合ほど苦戦した試合は、他になかったといっても過言ではない。初戦の木更津総合(千葉)戦では、1回の表から森選手のツーベースを皮切りに一挙3得点。5回には笠松選手、6回にも田端選手のホームランが飛び出して8得点を挙げた。投げては藤浪選手が2失点14奪三振で完投勝利。順調に次戦へと駒を進める。
続く相手は熊本の済々黌(せいせい)高校。この試合は澤田選手が先発マウンドに上がった。1回裏にまたも森選手のヒットを皮切りに3番・水本弦選手のタイムリーで幸先良く先制。4回には9番・澤田選手が自身を援護するホームランを放つと、1番・森選手も続いて2者連続のホームラン。さらに水本選手、田端選手、安井選手の3連打で1点を追加し、この回3得点を挙げる。そして6回には水本選手のスリーベースの後に、4番・田端選手の2試合連続となるホームランまで飛び出し6点目。澤田選手は本職のピッチングでも9回2失点の安定感を見せ、準々決勝へと進出した。

数少ないチャンスをものにして決勝へ進出

準々決勝は同じ近畿勢の天理高校。1回表、森選手の先頭打者ホームランで瞬く間に先制する。これで森選手は3試合連続で第1打席にヒットを放ち、そのすべてで先制のホームを踏んでいる。3回・5回に1点ずつ追加すると、6回には藤浪選手にもホームランが飛び出した。7回にも3点を追加して8-0。藤浪選手は9回に1失点してしまったが、4安打13奪三振という見事なピッチングを披露した。
いよいよ準決勝の明徳義塾高校戦。全国屈指の強豪校が相手であったが、天理戦に引き続き藤浪選手の調子が非常に良く、9回2安打無失点と相手打線を完璧に押さえ込む素晴らしいピッチングを見せる。打線も初回に森選手の四球から田端選手の犠牲フライで先制すると、3回には安井選手・笠松選手のタイムリーで3点を追加。好調な打線もこの試合では5本しかヒットを放つことができなかったが、数少ないチャンスをしっかりとものにしての勝利であった。

再び光星学院を破って春夏連覇達成!

そして決勝は光星学院で、春と同じ顔合わせだ。そしてこの試合も藤浪選手のピッチングが冴える。3点を取られた打線に対して、9回2安打14奪三振だった春。特に春の大会で2本のタイムリーを打たれた北條選手に対しては、4打数無安打2奪三振の圧倒的なピッチングでねじ伏せた。打線は4回に白水選手のホームランで先制すると、5回には3本の内野安打で2点を追加。巧断(くだん)の大阪桐蔭打線にすれば、準決勝・決勝はおとなしい方であったが、藤浪選手には十分すぎる援護だったであろう。
結局終わってみれば夏の甲子園では、1度も相手にリードを許さない完璧な試合運びで優勝し、史上7校目の春夏連覇を達成したのだ。
春夏連覇を達成するには、甲子園という大舞台で10連勝以上を記録しなければならない。どれ程経験を積んだ監督であっても、その難しさは計り知れないものがあるだろう。だからこそ価値のある記録であり、その栄光がファンの心にも深く刻まれていくのだ。

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