甲子園を春夏連覇した7校を振り返る【興南高校】|【SPAIA】スパイア

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甲子園を春夏連覇した7校を振り返る【興南高校】


最高の形で前年のリベンジをはたした興南高校

2010年の春夏連覇と言えば、沖縄の興南高校だ。左のトルネード、島袋洋奨選手(現福岡ソフトバンクホークス)の熱投は、まだまだ記憶に新しいだろう。実は興南高校は2009年にも春夏連続で甲子園に出場しており、当時2年生ながらベンチ入りしていた選手は多い。
しかし、この年は2大会連続の初戦敗退。島袋選手は選抜の富山商業戦で延長10回19奪三振という記録を残し、真栄平大輝(まえひら)選手も夏の明豊戦で今宮健太選手(現福岡ソフトバンクホークス)からホームランを放ったりなど実績はあったものの、決して評判が高かったというわけではなかったのだ。
それでも2大会連続の1回戦敗退を重く受け止め自分たちには力が足りないと自覚した選手たちは、監督が指示した練習にプラスアルファの練習を行い、常に向上心を心がけた。明確な目標を持った練習は、周りが思う以上に選手たちのレベルを向上させていく。
その結果、九州ベスト4であった秋季大会で選抜の出場枠を何とか確保すると、更に選手たちは自分たちの野球に磨きをかけ、選抜大会に挑んでいったのだ。

強豪校を次々に撃破

そして迎えた春の選抜大会で初戦の関西高校戦。岡山県屈指の強豪校が相手であったが、いきなり先頭の国吉大陸選手がセンター前ヒットを出し、2番の慶田城開(けだしろ かい)選手が送ってチャンスを作ると、4番の真栄平選手がレフト前に運び、幸先よく先制する。
国吉・慶田城の両選手も前年の甲子園に先発出場していたが、2人そろってノーヒットに終わっていたため、今回はキッチリと自分の仕事をこなすことができた。その後も効率的に得点を重ね、投手の島袋選手が9回1失点14奪三振の好投で4-1で快勝する。
続く智弁和歌山戦でも、強豪校相手に自分たちの野球を繰り広げる。序盤こそ接戦であったが、3番の我如古盛次(がねこ)選手が5打数5安打と大暴れしたのを筆頭に、打線が面白いようにつながっていく。1-2のビハインドから5回の裏に一挙3点を奪い逆転すると、8回には真栄平選手がライトスタンドへとどめのツーラン。1度繋がった興南打線を止めるのは至難の業だ。ちなみに我如古選手は1回戦の第3打席から3打席連続ヒットを記録しており、この試合の5本を加えて8打席連続ヒットの新記録を達成となった。
準々決勝の帝京高校(東京)戦を5-0、準決勝の大垣日大(岐阜)戦も10-0と2試合連続完封し決勝へと駒を進める。

序盤は苦しむも延長戦で大量得点

決勝の日大三高(東京)では苦戦を強いられる。相手エースは現在オリックスバファローズに所属する山崎福也(さちや)選手だ。後にプロ入りする投手同士の投げ合いとなったこの試合だが、序盤は日大三高がペースを握り6回までに5点を取られる苦しい展開となる。 打線はしっかりと好調をキープしており、5回に1点、6回には4点を返して同点には追いつくものの、両者決めきれないまま試合は延長戦へ。
10回、11回と無得点のままで迎えた12回表。1死から真栄平選手がエラーで出塁すると、そこから連続四球で満塁のチャンスをつかむ。ここで打席に入るは、途中出場の安慶名舜選手だった。
必死に食らいつき、たたきつけた打球はサードへ流れ、サードはこれをなんと本塁へ悪送球。2つのエラーが絡むという意外な形で興南が勝ち越し点を奪った。そしてこのプレーから流れは一気に興南高校になる。8番・島袋選手、9番・大城滉二選手(現オリックスバファローズ)のタイムリーなどで5点を追加し10-5となった。これだけあれば島袋選手には十分だっただろう。
その裏をしっかりと押さえ12回198球の完投勝利し、見事春の大会を制覇した。

さらに隙のない戦いを見せた夏の大会

春の王者として勝利が命題となった興南高校であるが、夏の甲子園は春以上に見事なものだった。メンバーや打順に関しての変更はなかったが、初戦の鳴門高校(徳島)戦を9-0と完勝。打線は毎回15安打を放ち、投手は島袋選手-川満昂也選手(当時2年生)の無失点リレーだ。相手はこの試合で7失策してしまったが、春の大会で力をつけた興南ナインがそれを見逃すわけはなかった。
続く明徳義塾(高知)戦も8-2と完勝。打っては13安打、投手の島袋選手が2失点13奪三振の内容で完投し、危なげなく勝利を収めた。仙台育英戦でも初回から2点を取って主導権を握ると、島袋選手が1失点完投。準々決勝の聖光学院(福島)戦では2回表に3点を先制されるも、その後打線が歳内宏明選手(現阪神タイガース)を攻略し、相手エラーも重なって10得点。島袋選手も3回以降は得点を許さずに、最後は10-3で勝利した。攻守ともに、春以上に洗練されているところを見せる。

エース自らが反撃の口火!強豪校相手にあっという間の逆転勝利

準決勝の報徳学園戦は、苦しい展開となった。初回に1点、2回にも4点を奪われ、いきなり0-5と差をつけられてしまう。打線もいつものようにつながらず、初回3回とチャンスを作りながらも無得点。中盤まで一方的な展開が続いていく中、突破口を切り開いたのは島袋選手自身であった。
5回表に先頭打者として打席に入ると、センター前ヒットを放つ。さらに続く9番の大城選手がエラーで出塁すると、2番の慶田城選手・3番の我如古選手が連続タイムリーを出した。エース自らが口火を切り、3点を返して3-5となった。
さらに6回表にも先頭の銘苅圭介選手がヒットで出塁すると、島袋選手がタイムリーヒットで4-5。7回には先頭の国吉大陸選手のヒットから慶田城選手がバント、そして我如古選手のタイムリーと興南が最も得意とする形で得点し、5-5の同点に追いついたのだ。この1・2・3番が繋がればもう興南の流れだ。
続くチャンスに4番・真栄平選手もタイムリーで続き、これで6-5と逆転に成功。わずか2イニング、一瞬のうちに見事な逆転劇であった。島袋選手も3回以降は得点を許さず、そのまま試合終了。見事な逆転劇で決勝へと進出した。

春夏連覇と共に、沖縄勢として初の夏の甲子園制覇も達成

そして決勝の東海大相模戦では、これまでの興南高校の戦いっぷりが集約されたような試合となった。4回裏に相手エースの一二三慎太選手(元阪神タイガーズ)から、先頭の真栄平選手が四球を奪うと、1死後に6番・山川大輔選手がエンドランを決めて1・3塁のチャンスを作る。
ここで7番・伊礼伸也選手がセンター前にタイムリーを放って1-0に。1・3塁のチャンスに8番・島袋選手はスクイズしたが、空振りしてしまい3塁ランナーが挟まれてしまう。さらに挟殺プレーの際に相手キャッチャーが悪送球をしてしまい2-0に。
挟殺プレーの間に1塁ランナーも3塁まで進むと、9番・大城選手もタイムリーで3-0となる。1番・国吉大陸選手が再びエンドランを決めて再び1・3塁を作ると、2番慶田城選手、3番我如古選手、4番真栄平選手が連続タイムリーで一気に7-0。まだ序盤ながら試合の大勢を決めてしまった。
その後も6回に我如古選手のスリーランなどもあって、合計で13得点。島袋選手も7回に1失点は許したものの、それ以上の失点は許さず9回1失点で完投、見事に夏の大会も制覇した。この優勝で史上6校目の春夏連覇を達成するとともに、沖縄勢として初の夏の甲子園制覇も達成。非常に大きな意味を持つ優勝となった。

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