甲子園を春夏連覇した7校を振り返る【作新学院・中京商業】|【SPAIA】スパイア

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甲子園を春夏連覇した7校を振り返る【作新学院・中京商業】


春夏連覇を達成したのは7校

甲子園で連覇といえば、やはり春夏連覇だろう。学年が変わらず、メンバーにも大きな変化はないため、掛け値なしで「その年で1番強いチーム」という証明になる。甲子園春夏連覇を達成したのは、以下の7校だ。

1962年:作新学院高校(栃木県)
1966年:中京商業高校(愛知県 現中京大中京校)
1979年:箕島高校(和歌山県)
1987年:PL学園高校(大阪府)
1998年:横浜高校(神奈川県)
2010年:興南高校(沖縄県)
2012年:大阪桐蔭高校(大阪府)

どの高校も、いまだに強豪校として知られるところばかりだ。大阪桐蔭高校は2017年の春の選抜も優勝しており、5年ぶりの春夏連覇が期待されている。今回はそういった期待を込め、今までに春夏連覇を達成した7校を振り返っていこう。

【作新学園高校その1】4連戦を耐え抜いて見事に春を制覇

史上初の春夏連覇を成し遂げたのは、1962年の作新学院高校だ。スポーツニュースなどで活躍する江川卓選手の母校としておなじみだろう。最近でも2016年の夏の大会、今井達也選手(現埼玉西武ライオンズ)の熱投で優勝を達成している。

1962年、後にロッテオリオンズに入団し、引退後も千葉ロッテマリーンズの監督まで勤めた八木沢壮六選手がエースであった。2年時にも選抜に出場し、経験も豊富な投手だ。
だが、この選抜大会の制覇は決して順調とはいえなかった。特に準々決勝の八幡商業高校(滋賀県)戦では、0-0のまま決着がつかず、18回引き分け。再試合を2-0で勝利するも、続く準決勝の松山商業高校(愛媛)戦でも延長16回という熱戦が続く(試合は3-2で勝利)。

なにより想定外だったのが、再試合が挟まったことによって、準々決勝・準々決勝再試合・準決勝・決勝と4連戦になってしまったことだ。しかも、そのうち2試合は延長戦。選手たちも疲労困憊の状態であったが、それでも、決勝の日大三高校(東京)戦ではエースの八木沢選手が気力で投げ抜き、1-0の完封勝利。エースの熱投により、見事に優勝をはたした。

【作新学園その2】夏の大会直前にエースにアクシデント!?

夏も県大会を順調に勝ち上がり、甲子園出場を決める。しかし、ここで思わぬアクシデントがあった。甲子園に向かう途中に八木沢選手が腹痛を訴えた。病院で検査を受けた結果、赤痢にかかっていることが判明。すぐさま入院となり、大会どころではなくなってしまった。
チームに暗雲に立ちこめる中、急遽背番号11番をつけた加藤斌(たけし)選手が代役に抜擢される。加藤選手は選抜でも松山商業戦で2番手として登板していたが、ほとんどを八木沢選手1人で投げ抜いていたため、経験不足は否めなかった。

しかし、加藤選手は奮闘した。1回戦の気仙沼高校(宮城)戦で延長11回を投げ抜き、2-1で勝利を収めると、2回戦の慶応高校(神奈川)戦を7-0と完封。準々決勝の岐阜商業高校も9-2と、まったく危なげないピッチングでチームを勝利に導いた。その姿は大会前まで控え投手だったとは全く思えないほどであった。

【作新学園その3】エース不在でも見事に夏の大会を制覇!

だが加藤選手のピッチングは、準決勝戦の中京商業高校(愛知)戦から、さらにすごみを見せていく。当時の中京商業高校には、林俊宏選手(後に南海ホークス)・木俣達彦選手(後に中日ドラゴンズ)という世代No.1バッテリーが在籍しており、この大会でも優勝候補の一角として注目されていた高校だ。

しかし、加藤選手はそんな相手でも見事に自分のピッチングを貫き、相手に得点を与えない。打線も中野孝征選手らのタイムリーでなどで2点を取ると、加藤選手最後まで相手を0点に抑え、2-0の完封勝利!さらに決勝の久留米商業高校戦でも2試合連続の完封勝利(スコア1-0)。秘めたる才能が、この大会で完全に開花したのだ。

こうしてエースの離脱というハプニングにも負けず、見事に春夏連覇を達成した。加藤選手はこの大会での投球がスカウトの注目を集め、中日ドラゴンズへと入団。ショートを守り、夏の大会でも大当たりだった中野孝征選手、4番センターを努めていた高山忠克選手もプロ入りし、2人はヤクルトアトムズ(現東京ヤクルトスワローズ)でチームメイトとなっている。八木沢選手も含めると、優勝メンバーから4人がプロ入りとなった。

【中京商業その1】当時から強豪として知られていた中京商業

続いての春夏連覇は、1966年の中京商業高校だ。現在の校名は中京大学附属中京高校、通称「中京大中京」といえば、現在でもおなじみだろう。全国でも屈指の名門で、甲子園通算133勝、優勝11度は歴代最多記録。また1931年から33年にかけて、いまだ中京商業高校しか達成していない夏の甲子園3連覇を達成している。

1966年、中京商業高校はエース加藤秀夫選手を中心としたチームだった。1回戦ではまだ大阪で名が売れ始めたばかりのPL学園高校(大阪)と対戦し5-2の完投勝利。2回戦の高鍋(宮崎)戦では終盤まで4-5とやや流れの悪い状況だったが、8回裏に2点を入れて6-5と逆転勝利。これで勢いがついたのか、続く準々決勝の米子東高校(鳥取)との試合に11-2と快勝し、つづく宇部商業高校(山口)との試合を迎える。

【中京商業その2】延長15回の熱戦を制し、決勝も完封勝利

宇部商業高校はこの大会が甲子園初出場。そのため、下馬評では中京商業高校が圧倒的に有利だった。しかし、試合は1回の表にいきなり宇部商業高校が3点を先制されてしまう。なんとか3回に1点、5回にも2本のタイムリーで2点を取り、同点に追いつく。しかし、その後は両者追加点を取れないまま、試合は延長戦へ。

14回の表、先に得点したのは宇部商業高校であった。5回から続いていた膠着状態が終わり、流れは一気に宇部商業高校へ。しかし、経験に勝る中京商業高校。ここからの粘りはさすがだった。
何と満塁からスクイズを決めて、再び試合を4-4の同点に戻したのだ。プレッシャーのかかる場面であったが、これをしっかりと決めてしまうのが強豪校と呼ばれるゆえんだろう。そして15回の裏、再び満塁のチャンスを作ると犠牲フライでサヨナラ勝ち。試合時間は4時間35分。これは今でも選抜の大会記録となっている。

そして、決勝の土佐高校(高知)戦。当時の土佐高校はたった12人のメンバーで決勝に勝ち上がったことで話題となった高校だ。試合は投手戦となり、3回に中京商業高校がタイムリーで先制すると、加藤選手が相手に得点を許さずにそのまま1-0の完封勝利。2試合連続の熱戦に勝利し、見事に春の大会を制覇した。

【中京商業その3】5試合連続の接戦!チーム力で制した夏の大会

そして夏の大会でも、中京商業高校は見事な試合を続ける。1回戦の秋田高校戦では2-0の完封勝利。岡山東商高校戦では7回に同点に追いつかれるも、8回の裏に味方の援護もあって5-4で勝利。準々決勝では群馬の桐生高校(群馬)を相手に4-2と勝利し、順調に勝ち上がっていく。

そして準決勝。相手はPL学園高校と同じく、県内で強豪校として知られつつあった報徳学園高校だ。後に西鉄ライオンズへ1位指名を受けて入団する荒武康博選手が5番・キャッチャーにどっしりと座っており、1回戦で8点、2回戦で9点をたたき出した強力打線が売りのチームであった。
しかし、加藤選手はこの強力打線を見事に1失点に抑える。打線も3回、8回に1点ずつをとり、2-1で勝利。ここぞの場面で、投打がキッチリと噛みあい、見事な勝利であった。決勝の松山商業高校戦でも、後に広島カープへと入団する西本明和選手との投げ合いを制し3-1で勝利し、見事春夏連覇を達成した。

初戦から決勝まですべてが2点差以内という状況が続いていたが、取られてもすぐさま取り返すなど、抜群のタイミングで打線が援護があったのは非常に大きかっただろう。加藤選手はそれに応え、9試合すべてを1人で投げ抜いた。加藤選手はその後ドラフト2位で近鉄バファローズへと入団。
他にも女房役だった矢沢正選手が読売ジャイアンツへ、1番打者として8盗塁を記録した平林二郎選手が阪急ブレーブスへ、そして4番センターを努めた伊熊博一選手も中日ドラゴンズへと入団している。

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