松坂大輔(横浜高校)
今30代の半ばくらいの人なら、この投手の活躍をリアルタイムで見ていたのではないだろうか。 今でも語り草になっているのが、第80回の夏の甲子園準々決勝。延長17回を一人で投げ抜き、250球を投げて完投勝利。 さすがに明徳義塾との準決勝は外野手として出場するが、試合は8回表終了時点で0-6と敗色ムード。ただ、ここから伝説が始まる。8回裏に4点を返すと、9回表には、松坂投手が登板。三者凡退で切り抜けると、その裏に3点を奪ってサヨナラ勝ち。
こうして伝説は完成……ではない。なんと、続く決勝の京都成章戦では、高校野球史上2人目となる決勝戦でのノーヒットノーランを達成してしまうのだ。その後の活躍はみなさんもご存知のとおりだ。
ダルビッシュ有(東北高校)
ダルビッシュ有投手は高校時代から気の強い投球で、将来頼もしい逸材だった。 1年生の秋からチームのエースとなると、春・夏合わせて4回、甲子園大会に出場する。大会通算成績は7勝3敗、防御率は1.47と素晴らしい成績を収める。
その後、プロ野球の北海道日本ハムファイターズにドラフト1位で入団。そして、大リーグ、テキサス・レンジャーズへ移籍。かの地でもエース級の働きを期待され、右ひじ手術からの復活が待たれている。
田中将大(駒大苫小牧)
田中将大投手といえば、あの伝説の早稲田実業と駒大苫小牧の決勝戦。延長15回引き分け再試合となった。 相手投手はご存知、ハンカチ王子こと、斎藤佑樹投手(現・日本ハム所属)。何より印象的だったのが、田中投手の強い眼光だった。
その期待通り、プロ入りした楽天イーグルスでは、シーズン24勝0敗の前人未到の記録を手土産に、大リーグ、ニューヨーク・ヤンキースへとステップアップした。
藤浪晋太郎(大阪桐蔭)&大谷翔平(花巻東)
藤浪晋太郎投手と大谷翔平投手はともに190cmを超える長身で(藤浪投手は2m弱)、高校時代からお互いを意識していたそうだ。藤浪投手が所属していた大阪桐蔭は史上7校目の春夏連覇を達成、しかも準決勝、決勝と連続完封のおまけつきだった。
花巻東の大谷投手は、高校時代の実績こそ、藤浪投手の後塵を拝したが、プロ入り後は投打の二刀流に挑戦。「どちらか一本に絞った方がいい」という周りの声を、実力で黙らせつつある。
見ているだけでワクワクするこの5人、今後のますますの活躍から目が離せない。