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【出雲へ集え!野球の神様】島根県の野球強豪校4選

2016 7/31 09:20
甲子園 島根
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島根県の高校野球が今面白くなっている。 島根県の高校野球を支えてきた伝統「島根県立浜田高校」苦戦が続く強豪「開星高校」名選手や名監督を生んだ「石見智翠館高校」など、有名なチームを紹介しつつ、今後島根県を盛り上げてくれるであろう要注目の学校を紹介する。

島根県一の伝統校!「島根県立浜田高校」

まず紹介するのは、島根県立浜田高校だ。春4回、夏11回の出場を誇る高校で、創設はなんと1880年である。1886年にいったん廃止されるも1893年に再設置されたという経緯を持つため、そちらを創立年としているが、それでも120年以上の歴史を誇る全国屈指の伝統校だ。OBには現・楽天監督の梨田昌孝さんらがいる。 浜田高校といえば、やはりり98年の夏の大会が記憶に残るファンも多い。現ソフトバンクの和田毅投手をエースに擁し、見事ベスト8にまで進出したのだ。和田選手は、当時から端正な顔立ちで話題になっていた。1回戦では新潟代表の新発田農業高校、2回戦では強豪校として知られる東東京代表・帝京高校を下し3回戦へ進出。残念ながら3回戦で古木克明さん(横浜→オリックス、その後格闘家)率いる東愛知代表・豊田大谷高校に敗北してしまったが、この時のベスト8という成績は過去最高のものだった。この年のレベルの高さを考えると、大健闘なんて言葉では賞賛しきれない活躍だ。 それ以降は甲子園への出場はないが、やはり島根の野球を語るなら、この高校は外せない。

苦戦が続く強豪校「開星高校」

開星高校は、春3回、夏9回の甲子園出場の実績を持つ私立高校だ。創立は1924年だが、野球部が創設されたのは88年とやや遅めである。それでも93年の夏に甲子園初出場を決めるなど、今では島根を代表する野球強豪校として知られている。OBには現DeNAの梶谷隆幸選手や白根尚貴選手などがいる。 2010年の夏、初戦の仙台育英戦が印象深い。9回表まで5-3とリードしていたものの、1点を返されなおもツーアウト満塁のピンチが続く。しかし次のバッターが放った打球は平凡なセンターフライであり、投手の白根選手は勝利を確信しガッツポーズを見せた。しかし、センターが落球。そのままランナーが2人帰り仙台育英が逆転してしまう。勝利の笑顔が一転、何が起きたのかという唖然とした表情になる白根選手。今でも語り継がれているシーンだ。 その後も2011年の日大三や2014年の大阪桐蔭など、その大会の優勝校と序盤で当たってしまい、なかなか甲子園では勝ち切れていない。しかし、島根県では毎年のように上位に食い込んでおり、県内の高校では最も全国制覇に近い高校である。

あの名選手・名監督を生んだ!「石見智翠館」

石見智翠館(いわみ ちすいかん)高校は、春1回、夏9回の甲子園出場を誇る名門私立校だ。昔からの高校野球ファンの方には「江の川高校」といった方がピンとくるのではないだろうか。2009年に現在の校名へと改称された。 石見智翠館高校といえば、やはりOBである谷繁元信の話は避けて通れない。当時から高校ナンバーワン捕手として注目され、甲子園には2度出場(1987年・88年ともに夏)。特に3年生の夏は圧巻で、予選大会では5試合で7本塁打を記録する大暴れを見せ、その勢いのまま甲子園でもベスト8の記録を残した。プロ野球でも数々の記録を打ち立て、球界どころか球史に名を残すキャッチャーにまで成長した。 石見智翠館に名前を変えてからの甲子園出場は2度(2013年・2015年)である。昔ほど頻度は高くないが、まだまだ島根県で、そして全国の場で、その存在感を放っている。

高校野球好きなら押さえておきたい!「大東高校」

今、島根県で注目の高校を紹介しよう。その高校とは「島根県立大東高校」だ。高校野球ファンにもあまり知られていない高校である。いまだ甲子園への出場経験はないが、ここ数年間はかなりの成績を残しているのだ。その成績をまとめると

2013年:夏ベスト8 秋3位
2014年:春準優勝 夏ベスト8
2015年:夏準優勝

着実に成績を上げつつあるのだ。 2016年の選抜大会の21世紀枠候補校としても名前が挙がったのだが、結局出場はできなかった。しかし最近の大会での実績を見ると、近いうちに実力で出場してくるだろう。今のうちに注目しておくべき高校だ。

まとめ

島根という県はあまり注目度こそ高くないが、このように名門・古豪・新興のチームがしのぎを削りあう面白い県だ。校数が少ない分、公立高校でも十分チャンスがあり、意外なチームが全国に名を轟かすこともありえるのだ。