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熊本工野球部が輩出した著名OB選手は?

2019 8/14 12:00SPAIA編集部
野球ⒸmTaira/Shutterstock.com
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Photo by mTaira/Shutterstock.com

熊本工業高校といえば、赤バットで知られる「打撃の神様」川上哲治を始め、多くのプロ野球選手を輩出している。 現役のプロ野球選手で同校OBは広島の山口翔しかおらず寂しいところではあるが、オールドファンにとっては胸に大きく「熊工」と書かれたユニフォームは馴染み深く、熊本で高校野球といえば熊本工の名前は外せないだろう。

圧倒的な甲子園出場実績

創立は1898年、野球部創部は1922年の伝統校。甲子園の実績においては県内他校の追随を許していない。 春夏ともに21回の出場を誇り、夏の選手権大会では3度の準優勝に輝いている。2019年は6年ぶりに夏の甲子園出場を果たした。

奇跡のバックホーム

3度の準優勝のうち、熊本工が全国の頂点に最も近づいたのは1996年の第78回大会だ。松山商と伝統校同士の決勝は大熱戦となった。

2-3で迎えた9回裏二死から同点本塁打で延長戦に持ち込むと、続く10回裏も一死満塁の大チャンス。次打者が放ったライトへの大飛球は甲子園特有の浜風に戻され、守備固めで入った右翼手がつかむと本塁へダイレクト返球。タッチアップした三塁走者は間一髪アウトとなり、サヨナラ優勝のチャンスを逸した。流れは一気に松山商に移り、11回表に勝ち越されて、つかみかけた深紅の優勝旗を逃した。

20年たった2016年に当時の両校メンバーによるOB戦が実施されるなど、今も多くのファンの印象に強く残る一戦だ。

数々の有名プロ野球選手を輩出

熊本工野球部は長い歴史の中で、昭和初期から数々の著名なプロ選手を輩出した。

1937年(昭和12年)夏の甲子園準優勝投手の川上哲治と捕手の吉原正喜は翌年ともに巨人に入団。両氏は後に野球殿堂入りし、2008年には熊本工創立110周年の記念事業として、グラウンド横に2人の偉業をたたえるモニュメントが建てられた。また、伊東勤(現中日ヘッドコーチ)も同校OBで、西武で名捕手として活躍した。

巨人で「熊工コンビ」と呼ばれたのは、井上真二(1984年ドラフト5位、現巨人三軍監督)と緒方耕一(1986年ドラフト6位、現日本ハム野手総合コーチ)。ほかにも、前田智徳(1989年ドラフト4位、広島)、塩崎真(1996年ドラフト3位、オリックス)、田中秀太(1994年ドラフト3位、阪神)、荒木雅博(1995年ドラフト1位、中日)、山口翔(2017年ドラフト2位、広島)らがいる。

「打撃の神様」川上哲治

多くの熊本工OBの中で最も有名なのは川上哲治だろう。

1937年(昭和12年)、夏の甲子園で準優勝に輝いた時は投手だったが、巨人に入団後、赤バットがトレードマークになり、「打撃の神様」と称された。史上初の2000本安打を達成し、引退後は監督として輝かしい実績を残す。王貞治、長嶋茂雄らを中心とした常勝チームを作り上げ、9年連続日本一、いわゆる「V9」を達成するなど巨人の黄金時代を築いた。

孤高の天才打者、前田智徳

緒方孝市、金本知憲とともに、1990年代の広島の外野陣を支えた名選手が前田智徳だ。

高校時代に3度の甲子園出場を果たし、1989年ドラフト4位で広島に入団すると、2年目に早くもゴールデングラブ賞を獲得するなど輝かしい実績を積んでいった。プロ入り6年目の1995年にアキレス腱断絶の大けがを負い、その後の選手生命においても度重なるけがに悩まされることになるが、2007年に2000安打を達成、名球会入りした。

日本一の二遊間コンビ「アライバ」荒木雅博

荒木雅博は春の選抜に2度の出場を果たし、1995年ドラフト1位で中日に入団。2001年からは二塁のレギュラーに定着した。

井端弘和との二遊間コンビ「アライバ」は日本一の二遊間と称賛され、ゴールデングラブ賞を6度、ベストナインを3度受賞している。2007年に盗塁王に輝き、2017年にはプロ野球史上48人目の2000安打を達成。通算2045安打を放ち、2018年のシーズン最終戦を最後に中日一筋の現役生活を終えた。

高卒2年目で初先発初勝利を挙げた山口翔

現役選手では、2年目を迎えた広島の右腕・山口翔がいる。2017年春のセンバツに出場し、智弁学園(奈良)を相手に1回戦敗退したが、同年のドラフトで広島から2位指名されプロ入りを果たす。

入団2年目の2019年5月30日ヤクルト戦でプロ初先発し、初勝利を挙げた。しかも7回2死までノーヒットノーランという好内容。熊本工OB唯一の現役プロ野球選手として、今後ますますの活躍が期待される。

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