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甲子園第1回大会開幕試合の勝者・鳥取西高校硬式野球部の歴史

2017 3/22 18:28cut
野球
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Photo by David Lee/Shutterstock.com

100年以上前に行われた、甲子園の前身である第1回中等学校優勝野球大会に出場を果たした鳥取西高校。県内最多の甲子園出場を誇る有名校だ。そんな、鳥取西高校野球部の歴史を追ってみたい。

創立140年を超える歴史ある学校

鳥取西高校は1873年に創立され140年を超える歴史を持つ、鳥取県有数の進学校だ。多くの著名人が卒業しており、スポーツメーカー・アシックスの創業者である鬼塚喜八郎氏、キリンビール創設者の磯野長蔵氏なども同校OBとなっている。
硬式野球部は春4回、夏23回、合計27回の甲子園に出場する常連だ。これは県内で最多となっており2位の米子東高校に6回の差をつけている。また、軟式野球部も中国大会で2度の優勝を誇る強豪だ。

甲子園での戦績

鳥取西の前身である旧制鳥取中は、1915年に開かれた第1回中等学校優勝野球大会に山陰地方代表として出場している。その後も、戦前は米子中と共に山陰地区を引っ張り、この2校以外の高校が甲子園に出場したことは1度しかなかった。戦後に入ると他校の台頭もあり低迷。
近年は2008年夏の選手権に出場を果たしたが、初戦で敗退した。春の選抜には4度の出場をしているが、1993年に出場して以来、出場はない。

第1回大会開幕試合の勝者

第1回中等学校優勝野球大会(豊中グラウンド開催)に山陰地方代表として出場を果たした鳥取西高校。この山陰地方代表を決める大会には6校が出場。決勝戦は全国大会と同会場で行われた。
予選を勝ち抜き、その記念すべき第1回大会に出場した鳥取西は、開幕試合を務めた。開幕試合では、主催の朝日新聞社長が始球式を務めるなどのセレモニーの後に、山陽地方代表の広島商と対戦する。現在の甲子園に当たる大会の初戦で、鳥取西は14-7で勝利。大会初勝利を挙げたのだ。2回戦では和歌山中に敗退するが甲子園の歴史にその名を刻んだ。

甲子園出場回数27回は県内最多

鳥取県内で最多の甲子園出場回数を誇る鳥取西高校。春の選抜で2勝、夏の選手権で23勝、合計25勝で、勝利数も県内最多となっている。しかし、決勝への進出経験はなく、最高成績は4回のベスト4だ。このベスト4も1929年夏の選手権が直近となっており、80年以上も準決勝に残っていない。
また、鳥取県勢の甲子園優勝経験はなく、最高成績は1960年春の選抜における米子東高校の準優勝だ。今後、鳥取西には米子東を超える鳥取県勢として初の優勝を期待する。

近年のプロ入りは不在

鳥取西高校からドラフト制以降にプロ入りを果たしたのは7名おり、これは県内最多の数字となっている。しかし、1981年にドラフト2位でロッテから指名された田子譲治選手以降プロ入り選手は出ておらず、30年近くプロ選手が誕生していない。
1990年以降は鳥取県出身者のプロ入り選手は少なく、鳥取城北高校から能見篤史選手(2004年・阪神)、藤原良平選手(2007年・西武)の2名のみだ。県内で甲子園最多出場を誇る鳥取西高校中心にプロ野球選手輩出に期待がかかる。

まとめ

甲子園初勝利を挙げるなど歴史と伝統のある鳥取西高校は、戦後低迷しており、甲子園での実績を残すことができていない。1929年以来遠ざかっているベスト4進出、そして県勢初となる甲子園制覇を目指し奮起が期待される。

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