【野球部】「精神野球」がモットーの聖光学院高校
聖光学院高校は、福島県伊達市にある、キリスト教主義の私立高校だ。普通科と工業科に分かれている特徴的な高校であり、この学校の野球部も特徴的な伝統がある。
聖光学院野球部では、「精神野球」をモットーにしている。決して根性論ではなく、プレッシャーのかかる場面でいかに自分の力を発揮できるかという「人間力」を育んでいる部活動だ。そのため、単に野球が上手いだけではなく、内面もしっかりしている選手がレギュラーに選ばれる。
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聖光学院高校といえば、高校野球が好きの間で有名な学校だ。聖光学院野球部の歴史を振り返り、有名な選手などを紹介していく。
聖光学院高校は、福島県伊達市にある、キリスト教主義の私立高校だ。普通科と工業科に分かれている特徴的な高校であり、この学校の野球部も特徴的な伝統がある。
聖光学院野球部では、「精神野球」をモットーにしている。決して根性論ではなく、プレッシャーのかかる場面でいかに自分の力を発揮できるかという「人間力」を育んでいる部活動だ。そのため、単に野球が上手いだけではなく、内面もしっかりしている選手がレギュラーに選ばれる。
聖光学院は、福島県の「甲子園常連校」として有名だ。聖光学院が甲子園に出場できるのは、選手の頑張りだけではなく、斎藤智也監督による指導が素晴らしい点も理由として挙げられる。
斎藤監督は現役時代、福島高校のエースであり、仙台大学でも外野手の4番打者として活躍していた。1999年9月から聖光学院野球部の監督に就任してからは、わずか2年後の2001年に聖光学院を夏の甲子園に初出場まで導くなど、素晴らしい指導力で選手たちを導いている。
夏の甲子園初出場後も安定して勝ち上がり、2017年2月時点で夏の甲子園8回出場を果たした。そしてベスト8が3回、ベスト16が2回という結果を残している。
地元でも負け知らずであり、春季県大会が4回優勝、秋季県大会で8回優勝しているのも特徴だ。春季東北大会では優勝2回、準優勝1回。秋季東北大会では準優勝2回の実績もある。さらに国民体育大会に3回出場しており、積極的に大会出場して活躍している有名高校だ。
とても勢いがある聖光学院は、夏の甲子園に10回連続出場している(2017年2月時点)。しかし、2015年の第97回夏の甲子園では、その年の優勝校「東海大相模」に1対6で初戦敗退した。ベスト16入りも果たせなかったが、2016年の第98回夏の甲子園では北北海道代表の「クラーク記念国際」に5対3で初戦を勝ち抜いた。
次の愛知県代表の「東邦」にも、5対2で勝利。準々決勝で南北海道代表の「北海」に3対7で敗北したが、見事4回目のベスト8入りを果たした瞬間だ。
東北の強豪校、聖光学院出身のプロ野球選手が何人かいる。まず東北楽天ゴールデンイーグルスでは、横山貴明(よこやまたかあき)選手と八百板卓丸(やおいたたくまる)選手が挙げられる。横山選手は2013年にプロ入りし、2014年には投手として一軍デビューした。
一方、八百板選手は2014年のドラフト会議で、東北楽天ゴールデンイーグルスに育成1位指名された。彼ら以外にも、阪神タイガースの歳内宏明(さいうちひろあき)選手や、オリックスバファローズの園部聡(そのべさとし)選手も聖光学院出身だ。
聖光学院高校野球部の実力は、東北でもトップレベルといえる。夏の甲子園常連校であり、東北地方に優勝旗をもたらす注目の学校だ。ぜひ聖光学院の歴史を頭に入れてから、高校野球を応援しよう。