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高校野球が誇る夏の名勝負5選

2016 10/28 03:11
野球ボール,ⒸShutterstock.com
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【ハンカチ王子】2006年・決勝/早稲田実 vs 駒大苫小牧

2006年の甲子園を沸かせたのは、早稲田実の斎藤佑樹投手。ポケットに汗を拭うハンカチを仕込ませていたため、「ハンカチ王子」というあだ名が付いていた。延長サヨナラ勝ち駒大苫小牧の田中将大(現ヤンキース)との壮絶な投げ合いを演じたのが、2006年夏の決勝戦だった。
1-1のまま双方譲らず延長15回で引き分け再試合が決定。翌日の再試合。前日の疲労を考慮して駒大苫小牧は田中将大を温存するも、初回に1点を失ったところですぐにマウンドに上がる。一方の斎藤佑樹投手は先発としてマウンドに立ち、執念で投げ続けた。試合は早稲田実が4-1でリードしたまま終盤に突入。駒大苫小牧にとって最後の攻撃となる9回表にドラマが待っていた。ホームランで2点を奪い1点差に迫ったのだ。2アウトとなり最後のバッターは田中将大。鬼気迫る表情でバッターボックスに立った田中だったが、最後は斎藤投手が三振に仕留めゲームセットを迎えた。
2日間に及ぶ見応えのある投手戦に、満員のスタンドからは万雷の拍手が響いていた。

【野球は9回2アウトから】2009年・決勝/中京大中京vs日本文理

「野球は9回2アウトから」という言葉は、「諦めない精神の象徴」とも言える野球界の金言だ。2009年の決勝戦はこの言葉の大切さをかみしめた一戦となった。
中京大中京打率5割超のエース・堂林を中心に得点を量産。対する日本文理も抵抗を見せるも追いつくには至らず、10-4と6点リードを許したままで最終回に突入する。すぐに2アウトを奪われ崖っぷちに立たされた日本文理。しかし、ここから奇跡が始まる。
四球からの2連打で10-6、続く打者に死球を与えたところで中京大中京は投手交代を決断。しかし重圧に耐えられず最初の打者に四球を与えると、続くエース・伊藤が2点タイムリーを放ち10-8、いよいよあと2点差にまで迫る。球場全体の異様な盛り上がりに完全に呑まれた中京大中京ナインは立て直しができず、代打の石塚選手がタイムリーヒットを打たれいよいよスコアは10-9に。スタンドもミラクルを期待するが、最後の打者の強烈なライナーは三塁手のグラブに収まりゲームセット。あと一歩及ばなかったが、奇跡を見た一戦となった。

【史上稀に見る乱打戦】2006年・夏・準々決勝/智弁和歌山vs帝京

夏の甲子園史上稀に見る乱打戦となったのがこの試合だ。両チーム合わせて7本のホームランが飛び出す、派手な試合展開になった。
7回を終えた時点で、4本のホームランで提供を攻略した智弁和歌山が8-2で6点リードを奪っていた。追いすがる帝京は、8回表に2ランホームランでスコアは8-4に。続く9回表、2アウト1・2塁から4連打で3点を奪い1点差に詰め寄ると、続く打者がタイムリーを放ちついに同点、後続打者は3ランホームランで遂に逆転に成功する。6連打で8点を奪い逆転した帝京は8-12で9回裏を迎える。
しかし、代役の投手がおらず、外野手がマウンドに上がらざるを得なかった帝京。連続四球でいきなりのピンチを背負うと、続く打者が打ったボールはスタンドイン。3ランホームランでスコアを11-12にまで戻し1点差に迫る。ここからまた四球と死球で2人が出塁→続く打者がセンター前タイムリーヒットを放ち、智弁和歌山がなんと12-12の同点に追いつくのだ。
この後さらに出塁を許し1アウト満塁。交代投手がいない帝京、イニングの途中では立て直しが効かず、最後は押し出し四球で13-12。意外な形で乱打戦に終止符が打たれた。

まとめ

夏になると、画面越しにも伝わってくる高校球児の心意気。大人になっても心を打たれる。数々の奇跡を目の当たりにするたびに、スポーツの素晴らしさを感じる。今年の夏も新たなドラマが待っているかもしれない。

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