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イチロー選手はやはり別格!安打記録アレコレ

2017 8/25 10:07cut
イチロー
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イチロー選手が初の200安打達成

プロ野球において一つの勲章となっているのが、シーズン200安打だ。「安打製造機」と呼ばれる巧打者たちは目標の1つとして掲げることも多い。このシーズン200安打を日本で初めて達成したのが、1994年のイチロー選手だった。

当時、プロ入り3年目のイチロー選手は開幕から2番・中堅で出場を果たすと初めて全試合に出場。打率.385(546打数210安打)と首位打者、最多安打のタイトルを獲得。MVPも受賞した。イチロー選手による驚異的な安打量産から最多安打のタイトルが誕生し、安打記録に注目が集まるようになった。

イチロー選手は197安打で迎えた9月20日のロッテ戦で初回の第1打席から安打を放ち、第3打席まで3打席連続安打で大記録を一気に達成している。122試合目でも達成とまさにスピードも異次元だった。最終的には210安打を放ち歴代最高記録を更新(当時)。この記録は2010年にマートン選手が214安打を放つまで16年間にわたり日本記録となっていた。

マートン選手(144試合)に記録を更新されたものの、試合数が違うこともあるため「130試合制ではイチロー選手が最多安打だ」というファンもいるほどだ。

秋山翔吾選手がイチロー選手らを更新

2016年終了時点でシーズン最多安打記録を保持しているのは、埼玉西武ライオンズの秋山翔吾選手だ。1994年にイチロー選手(当時オリックス)がマークした210安打、2010年にマートン選手(当時阪神)が記録した214安打を更新し、2015年シーズンに216安打を達成。

この年の秋山選手は210安打(602打数)を達成し打率.359と自身初の打率3割を記録。日本代表にも選出されるなど大ブレークを果たした年でもある。しかし、首位打者は、同じパリーグでトリプルスリーを達成した柳田悠岐選手(ソフトバンク)が打率.363(502打数182安打)で獲得している。秋山選手は最多安打のタイトルを獲得したものの首位打者は逃している。

シーズン200安打を達成した過去の選手達の中で首位打者を未獲得なのは、秋山選手ただひとり。今後、首位打者獲得への期待が掛かる。

200安打達成者は6人

イチロー選手が1994年にプロ野球で初めて達成したシーズン200本安打。以降2016年シーズンまでに6人(7回)が達成している。

イチロー選手の次に達成したのが、ヤクルトスワローズの青木宣親選手(現アストロズ)だ。青木選手はプロ入り2年目となる2005年にレギュラーを掴むと、打率.344(588打数202安打)で首位打者、最多安打のタイトルを獲得し新人王を受賞。
2011年オフにメジャーリーグへ移籍するまでに、6度の3割を獲得するなど「安打製造機」としてチームを引っ張った。また、2010年には打率.358(583打数209安打)で3度目の首位打者、2度目の200安打を達成した。日本球界において2度のシーズン200安打を達成しているのは、青木選手ただひとりだ。

2007年にヤクルトのラミレス選手(現DeNA監督)が、外国人選手、右打者として初の200安打(204安打)を達成。2010年には千葉ロッテマリーンズの西岡剛選手(現阪神)が206安打でスイッチヒッターとして初の200安打を記録。同時に青木選手が2度目の、阪神のマートン選手が214安打でイチロー選手の記録を更新するなど3選手が同時に200安打を達成した。同一シーズンに複数選手が200安打を達成したのは、この2010年のみとなっている。

打率と違い安打数は積み上げで成績が上昇するために試合数が重要となる。2016年終了時点ではイチロー選手が130試合制。秋山選手が143試合制、その他の4選手は144試合制となっている。

日米通算最多安打はイチロー選手がやはり別格

2016年シーズン終了時点で日本プロ野球における通算最多安打は、張本勲選手(元巨人他)の3085安打だ。2位が野村克也選手(2901安打)、3位が王貞治選手(2786安打)と上位に往年の名選手が顔をそろえている。

昨今はイチロー選手(マーリンズ)のように優秀な成績を収めた選手が、メジャーリーグへ移籍することがあたりまえとなり、日本球界での安打数は伸びにくい傾向にある。日米通算記録で安打数を調べてみると、2016年終了時点でのトップはイチロー選手の4308安打。張本選手の記録を1000本以上も上回っており、やはり別格だ。
メジャーリーグは日本よりも20試合ほど年間の試合数が多いために一概に比較することはできないが、日本でプレーしていたとしても同等以上の成績を残していただろう。

また、2013年に現役を引退した松井秀喜選手(元レイズ他)は日米通算2643安打。この数字は師匠でもある長嶋茂雄巨人軍名誉監督の2471安打(444本塁打)を上回っている。松井選手は本塁打(507本塁打)、安打とも長嶋名誉監督を超える記録で引退したのだ。

イチロー選手がメジャー通算3000安打を達成

イチロー選手は2001年にメジャーリーグのシアトル・マリナーズへ移籍。初年度から242安打を放つなど10年連続でシーズン200安打を達成した。2012年途中にニューヨーク・ヤンキース、2015年からマイアミ・マーリンズと所属チームを変えながら積み上げた安打数は2016年終了時点で3030本。

メジャーリーグでは3000安打以上を達成した選手たちは「3000本安打クラブ」と称され、ほぼ全員が引退後にアメリカ野球殿堂入りを果たしている。イチロー選手は2016年8月7日のコロラド・ロッキーズ戦で三塁打を放ち3000本安打を達成。三塁打での大記録達成はポール・モリター選手(ツインズ他)以来、史上2人目のことだった。

また、メジャー16年目のシーズンでの達成はピート・ローズ選手(レッズ他)と並び史上最速タイ。2452試合目での達成は歴代15位となっている。

日本でプレーしてから海を渡っておりイチロー選手のメジャーデビューは27歳と遅い。それにも関わらず、大記録を平然と成し遂げてしまう姿にはアメリカのファンも敬意を表している。アメリカでは「今日引退しても殿堂入り」となるであろう選手の一人として2012年の三冠王ミゲル・カブレラ選手(タイガース)らとともに別格の扱いとなっている。

今後、イチロー選手がどこまで安打記録を伸ばすのかに日米の野球ファンは注目している。

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